エイプリルフール、はっぴいえんど、ティン・パン・アレー、YMOなど日本の音楽史に残る数々の活躍をしてきた細野晴臣さん。
フォーク調の名曲から最先端電子音楽まで幅広い芸風なのでチョイスは大変ですが、初心者の方向けにおすすめを10曲にまとめてみました。
はっぴぃえんど~ソロ時代
夏なんです(はっぴいえんど)
1971年作品。
「はっぴいえんど」は、細野晴臣、大瀧詠一、松本隆、鈴木茂で結成されたバンド。
そのアルバム「風街ろまん」は、日本語ロックの領域を切り開いたとして評価が高い作品です。
「夏なんです」は収録曲で、フォークのような叙情性あふれる名曲です。
https://music.youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_nikshw60kciGkg85XDqS_tHKgqys8I-j4&feature=share
福は内 鬼は外
1973年作品。
自宅へレコーディングによる初のソロ作品「HOSONO HOUSE」より。
当時自宅でレコーディングは非常に珍しい時代ですが、仕上がりを聞くと音の抜けがすごくいいように感じます。
https://music.youtube.com/watch?v=Y6fJ_EzKFuQ&feature=share
2019年デビュー50周年を迎えて再アレンジされた『HOCHONO HOUSE』と聞き比べしてみるのも楽しいです。
https://music.youtube.com/watch?v=eJmv8AMWwEE&feature=share
安里屋ユンタ/ASATOYA YUNTA(ハリー細野とイエロー・マジック・バンド)
1978年、細野晴臣とイエロー・マジック・バンドとしてリリースされた「はらいそ」収録曲。
同曲は沖縄民謡のド定番で、このころからいろんな音楽にどんよくに挑戦していたことがわかります。
https://music.youtube.com/watch?v=NZpFnmCQ4dI&feature=share
イエロー・マジック・バンドはYMOの構想の前身的存在で坂本龍一、高橋幸宏が参加。他かまやつひろし、大貫妙子なども。
1989年リリースの坂本龍一ソロ「Beauty」では、教授版の「安里屋ユンタ」カバーがはいっています。
https://music.youtube.com/watch?v=W--tOC0mFd0&feature=share
こちらも聞き比べてみると楽しいです。
YMO時代
コズミック・サーフィン(YMO)
アルバム「イエロー・マジック・オーケストラ」4曲目収録のほうではイージーリスニング・フュージョン的な楽曲でした。
https://music.youtube.com/watch?v=PZWo0yVsXSQ&feature=share
ライブアルバム「パブリックプレッシャー」のほうではアップテンポでダンサブル。切れ味鋭いディスコ風サウンドに仕上がっています。
https://music.youtube.com/watch?v=orLYhBUde0U&feature=share
どっちのアレンジがいいか聴き比べしてみましょう。
エアコン
1982年、YMOブームのさなか、満を持してリリースされた細野さんのソロアルバム。
あの名曲「フニクリフニクラ」のカバーなども入っています。
細野さんとえいば「ベース」って感じですが、この「エアコン」はエアコン風のサウンドだけで織りなす前衛的な作品。
細野さんの芸風の広さを感じさせる作品です。
https://music.youtube.com/watch?v=MSVaPmcjQMw&feature=share
ハイスクールララバイ(イモ欽トリオ)
1981年リリース作品。
人気番組「 欽ドン良い子悪い子普通の子」から生まれたコラボユニットで、細野さんが作曲・編曲を担当。歌詞は松本隆。
振り付けもコミカルにまとめられていて、非常に完成度の高いパフォーマンスでした。
天国のキッス(松田聖子)
1983年の作品。
シングルを出せばまず1位という無敵の松田聖子さんが、細野サウンドとタッグを組んだ作品。
アルバムのほうで「ブルージュの鐘」「黄色いカーディガン」とすでに楽曲提供をしていましたが、シングルとしては初めて。
DOLPHINICITY(YMO)
1993年作品。
YMOのアルバム「テクノドン」より。このアルバムは1983年に散開(解散)したYMOが1993年に再生(再結成)したことにあわせてリリースされました。
ミニマルテクノにイルカの鳴き声をコラージュしたような仕上がり。
海中=胎内をかけめぐるような疾走感と心地よさが同居する不思議な作品。
ぜひ大音量で。
https://music.youtube.com/watch?v=tz0FklZgOhg&feature=share
YMO後
TURN TURN(SKETCH SHOW)
2002年の作品。
YMOメンバーである高橋幸宏とのユニット、スケッチショーの作品。
ノイズやビープ音を多用したサウンドで、電子音楽の系統としては「オウテカ」あたりに通じる感じでしょうか。
https://music.youtube.com/watch?v=tLbyRaJl70o&feature=share
BODY SNATCHERS(ハリー・ホソノ & ザ・ワールド・シャイネス)
2007年作品。
「ハリー・ホソノ & ザ・ワールド・シャイネス」としてウェスタン中心のバンド活動をし、アルバム「FLYING SAUCER 1947」をリリース。
同アルバム収録曲です。
https://music.youtube.com/watch?v=cqK0Fgj5LS8&feature=share
ボディスナッチャーズは1984年のソロアルバム『S・F・X』の収録曲でもあります。
テクノな仕上がりで、こちらも聞き比べすると楽しいです。
https://music.youtube.com/watch?v=ii5b1u_7ibs&feature=share
教授編はこちら。
幸宏編はこちら。
やっぱYMOでしょ。