ピートバーンズといえばデッドオアアライブで一躍スターになった伝説のボーカリスト。ただ後半は、「整形を繰り返すへんなおっさん」キャラとしても話題になりました。
ピートバーンズとは?
Dead Or Aliveのボーカリスト。
「You Spin Me Round」は、日本でも大ヒット。そのルックスとハイエナジーな楽曲で一世を風靡しました。
2016年10月23日、急性心不全のため死去、57歳という若さでした。
ピートバーンズ(Dead Or Alive)!おすすめ10曲
ブレーク前
1978年にNightmares in Waxとして活動。アングラパンクといった感じです。
1980年にデッドオアアライブ(DOA)が結成。1984年ファーストアルバム「Sophisticated Boom Boom」。日本タイトルはなぜか「美醜の館」。
Black Leather
DOAの前身、Nightmares in Wax時代の作品。
この頃は、地下系パンク...といった感じの強くて荒々しいスタイルでした。
なぜか楽曲の後半にはThat’s the wayも入ったりしてアングラ的カオスに。
That’s the way
1984年リリース作品。
KC&ザ・サンシャイン・バンドをカバーし、Dead Or Aliveがうぶ声を上げたころの作品です。
DOAの存在が注目されるきっかけとなった作品です。
ブレーク期
1985年にストック・エイトキン・ウォーターマンのプロデュースのセカンド「ユースクエイク」が世界的に大ヒットしました。
サードアルバムの「ブランド・ニュー・ラヴァー Mad, Bad, and Dangerous to Know」も成功し、日本でも武道館ライブが行われました。
ちなみにうちは2階席から楽しみました。
You Spin Me Round
ピートバーンズの活躍の場が世界に一気に広がった名曲。
大ヒットの秘密は、ピートの独特のビジュアルセンスや張りのあるボーカルにくわえ、ストック・エイトキン・ウォーターマンチームによるサウンドプロデュースにあると思います。
このチームはバナナラマの「ヴィーナス」、リックアストリー、カイリー・ミノーグなどと組んでヒット作を連発。
その秘訣は、わかりやすいメロディーと、ダンサブルで強烈なリズム。
この時代をもっともうまく表現したサウンドメイキングでした。
In Too Deep
アルバム「ユースクエイク」収録曲。
ハイエナジーな曲が多い中、ミディアムテンポなポップなナンバーとしてシングルカット。UKチャートでも上位に入っています。
DOAの芸風の広さを感じさせる名曲です。
My Heart Goes Bang (Get Me to the Doctor)
「ユースクエイク」収録曲。
ハイエナジーなのに超ポップ!で非常にキャッチーナ仕上がり。DOAファン以外にもお勧めできる作品です。
セルフプロデュース期
1988年はセルフプロデュース路線へ変更。
Nude、Fan the flameなどのアルバムをリリース。
楽曲は甘ったるいユーロディスコ的な曲が多くなりました。
個人的にはピートのボーカルはいいですが、アレンジはあまり好みではなかったです。
Turn Around and Count 2 Ten
ストックエイトキンらのプロデュース時代を終え、DOAがセルフプロデュースする路線へ舵を切ったアルバム「Nude」のシングルカット曲。
アレンジなどかなり気合の入った作品。
Sex Drive
1995年Nukleopatra収録作品。
ウィキを見るともともとは1994年にうたわれており、リミックス版が収録されたようです。
甘ったるいユーロディスコ路線が多かったDOA後期のなかにあって、非常にパワフルでハイエナジーなサウンドにリミックスされています。
後期
1990年代後半になるとピート・バーンズが過剰な整形手術・体調悪化などで停滞。
1995年はアルバム「Nukleopatra」、2000年は日本ファンとAvexの後押しで「Fragile」が製作されました。
そんなピートが再ブレークします。
きっかけは、テレビ番組で「整形を繰り返すへんなおっさん」キャラ。というのもピートは何度も何度も整形をしており、原形をとどめない?ほどになっていました。
日本でも 2010/09/08に海外番組を紹介するザ・ベストハウス123で取り上げられて話題となりました。
2021年はデッド・オア・アライヴの未発表アルバム「Fan the Flame (Pt. 2) [The Resurrection]」が発売。ファンにとっては、久々新作が聴けるといういい年になりました。
jack + jill party
2005年リリース。
楽曲提供はペットショップボーイズ(PSB)。
PSBらしいダークで渋いエレクトロポップですが、ピートの声と組み合わせるとインパクト強いです。
Hit And Run Lover
Avexが企画したアルバム「Fragile (2000年)」用の新曲。
FragileはDOAの過去名曲をリメイクするというコンセプトの作品でしたが、新曲がお披露目されたのがこの作品です。
まさにDOA全盛期の頃を思わせる、骨太なダンスソングに仕上がっています。
Tonight....
2021年、「Fan the Flame (Pt. 2)」としてリリースされました。
「Fan the Flame (Pt. 2)」は未発表曲を中心にまとめたもので、デッドオアアライブ後期の甘いユーロディスコといった芸風の仕上がりです。
これ以上ピートの新作がないかと思うと残念ではありますが...。