DuranDuranといえば1980年代にニューロマンティクスとして登場。音楽が聴く時代から見る時代へ(ミュージックビデオの登場)という流れに乗って大成功。
その後も息の長い活動をつづけている稀有なバンドの1つです。
DuranDuranとは?
1978年、イギリスで結成されたバンド。
ニューロマンティックのブームの旗手。
それほど明確な定義はないが、お化粧やファッション、ミュージックビデオなどのビジュアル性。
さらにリズムボックスやシンセをといれいたおしゃれでダンサブルな音楽が特徴といってよいでしょう。
次々ヒットを飛ばし、多くのバンドが旬を過ぎると去っていくものですが、デュラン・デュランは長年にわたって、そして現在でも活動している非常に珍しい存在といってよいでしょう。
DuranDuran!おすすめ10曲
ブレーク期
1981年2月、シングル「プラネット・アース」でデビュー。こちらはUKチャート12位。
同年6月、1stアルバム『デュラン・デュラン』リリース。全英チャートで3位を記録。
1982年には2ndアルバム『リオ』、1983年には3rdアルバム『セブン・アンド・ザ・ラグド・タイガー』をリリース。それぞれ世界的に大ヒットとなりました。
短期間での成功は、当時から急速に広まったミュージックビデオの影響を抜きには語れません。
PVではラッセルマルケイとのタッグでどんどんエスカレートしていきます。
リオではわざわざスリランカでPVを撮影。
「ワイルドボーイズ」ではとうとう製作費に100万ポンドもかけるという暴挙?にも。
「007 美しき獲物たち」も担当し、ワールドワイドな人気を不動なものにしています。
この後、ロジャー・テイラー、アンディ・テイラーは脱退。
グラビアの美少女
1981年7月にアルバムからのシングルカット。
サウンド的には、ややパンクの流れを受け継ぐようなアレンジかなという印象です。
PVは、ヒットビデオを連発する黄金チームであるゴドレイ&クレームによって制作。
セクシャルな内容で放送禁止になったことがかえって注目を集める結果になったようです。
PVはこちら。
Duran Duran - Girls On Film (Official Music Video) - YouTube
セイヴ・ア・プレイヤー
スリランカで制作されたPVがエキゾチックな魅力をさらに盛り上げる名曲。
この曲をきっかけに、アイドルバンドではなく本格的なアーチストであると認識を改めた...という人も多いのでは。
Reflex
いい曲が多すぎるのですが、やはりはずせないアップテンポでキャッチーでダンサブルでファッショナブルで....って誉め言葉に事欠かないデュラン代表曲の1つ。
変革期
大成功に安穏とすることなく、それぞれ別ユニットを立ち上げることになります(解散ではなし)。
1984年には、アンディ・テイラーがボーカリストのロバート・パーマー、シックのトニー・トンプソンらとともにユニット「パワーステーション」を結成。
一方のサイモンルボン、ニックローズらは「アーケイディア」というユニットを結成。土屋昌巳やスティングなどとジョイントします。
この経験でデュランのサウンドも進化。
1987年にはプロデューサーにナイルロジャースを迎えた「ノトーリアス」を、1988年にはファンク色をうまくアレンジした5thアルバム「ビッグ・シング」をリリース。
いずれも大成功となります。
Some Like It Hot(The Power Station)
パワーステーションとしてのシングル曲。
デュランデュラン時代とは違って、ロバートパーマーのソウルフルなボーカル、シックのファンキッシュな感覚、強烈なドラムがミックスし、まさに核融合したような出色の出来に。
この感じは、そのままロバートパーマーのソロにパクられてしまったのはご愛敬。
Goodbye is Forever(Arcadia)
一方のアーケイディアチームでも「エレクションデイ」が大ヒット。
スティングとコラボした「The Promise」でも話題を呼びました。
個人的にはこの曲。レトロなSF映画風PVが決まってます。
Notorious
シックのナイルロジャースをプロデューサーに迎え、ファンクでセクシーという新たなデュランの局面が見れた名作。
ナイルロジャーズは、その後もサンライズやペーパーゴッズなど、デュランとは長い付き合いとなります。
復活から現在まで
1989年、6thアルバム『リバティ』をリリース。個人的には完成度高いと思うのですがセールスはもうひとつ。
徐々にデュランブームにもかげりがでるか...と思われました。
ところが、1993年の7thアルバム『デュラン・デュラン(ザ・ウェディング・アルバム)』ではシングル「オーディナリー・ワールド」「カム・アンダーン」が大ヒット。
メロディ重視のバラード系の作風に活路を見出しました。
1995年のThank Youは全曲カバー曲。1997年のMedazzalandは原点であるニューロマンティクスに原点回帰したような作品。2000年はPop Trash をリリース。
2004年復活第一弾10thアルバム『アストロノート』をリリース。こちらは久々にナイルロジャースプロデュース曲も含みます。
2007年は11thアルバム「レッド・カーペット・マサカー」、2010年は12thアルバム「オール・ユー・ニード・イズ・ナウ」。
2015年は再びナイル・ロジャースらを迎えて13thアルバム「ペイパー・ゴッズ」。
2021年に新作「Future Past」をリリースしました。
オーディナリー・ワールド
デュラン・デュランの復活を印象付けたしっとりしとしたバラード名曲です。
Electric Barbarella
Medazzaland収録曲。
「もう一度ニューロマンティクスなサウンドが来るんじゃね」的な感じで、懐かしのサウンド風楽曲に挑戦した作品。
バーバレラは、もちろんデュランデュランのネーミングの由来にもなっています。
商業的には多分成功してないと思いますが、個人的にはビデオともども結構好きな作品。
Pressure Off
「ペイパー・ゴッズ」収録曲。
どちらかというとデュランのウェイトよりも、ナイルロジャース色やフィーチャーしたJanelle Monáeのほうが目立つバランスが衝撃。
最初はデュランじゃないじゃん!と思ったものの、結局は今っぽい仕上がりでよかったんじゃね、と思ってます。
Invisible
最新作。
PV時代の申し子だけに?、AIで作ったPVにも挑戦しています。