夏や冬が暖かい寒いといったことは、ラニーニャが起きているかなどである程度推測できます。
ラニーニャ、エルニーニョとは?
ラニーニャ、エルニーニョとは?
困ったことを調べてまとめている小松田商事です。
ラニーニャ、エルニーニョなど言葉はよく聞きますがいったいどちらがどれで、どうなるんでしょうか。
ラニーニャは、「太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より低くなる」現象です。
気象庁 | エルニーニョ/ラニーニャ現象とは (jma.go.jp)
逆に高くなるのが「エルニーニョ」現象。
「Lサイズ(エルニーニョ)は大きい(温度が高い)」と覚えましょう。
周期性は?
これらは交互に起こっていることになります。
下の図は上に行くほどエルニーニョ、下に行くほどラニーニャです。
完全に規則正しいというわけではありません。ただ一度起きるとしばらくはその傾向が続きます。
El Niño and La Niña Years and Intensities (ggweather.com)
前回ラニーニョが強かったのは2010-11頃で、エルニーニョが強かったのは2015-16頃。
近年はラニーニョの傾向が強かったです。
日本の天気との関係は?
エルニーニョになると日本は「夏は気温が低く、冬は気温が高い」傾向になりやすいとされています。
夏は「太平洋高気圧に覆われにくく」なり、冬は「シベリアからの寒気が日本の北の上空に流れ込みにくく」なるというメカニズムです。
ラニーニャは逆なので「夏暑く、冬寒い」という傾向になりやすいです。
2022年ラニーニャはどうなる?
執筆時現在はラニーニャ、エルニーニョともおきていません。
気象庁は冬にかけて「エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態が続く可能性が高い」として、その確率は70%程度としています。
ただラニーニャ現象の発生確率は30%あります。
平常の状態が続く見込みも、ラニーニャ現象発生の可能性あり(エルニーニョ監視速報)(ウェザーニュース) - Yahoo!ニュース
一方米気候予測センターはラニーニャ現象は少なくとも来年2月まで続く公算が大きいと発表。多くの兆候からすでにラニーニャになっているとしています。