岸田政権の肝いり政策の1つがデジタル田園都市構想です。
構想では、ITに慣れていない人を指導するための「デジタル推進委員」の設置が検討されています。
「デジタル推進委員」とは?
岸田政権では、「新しい資本主義」などのよくわからない政策が多いのですが、目玉政策の1つが「デジタル田園都市構想」です。
「地方からデジタルの実装を進め、新たな変革の波を起こし、地方と都市の差を縮めていくことで、世界とつながる」というものですが、これだけスマホが普及した昨今にあまり意味があるのかは正直よくわかりません。
デジタル田園都市国家構想実現会議|内閣官房ホームページ (cas.go.jp)
この構想ではデジタルデバイド問題の解消のため、各地に「デジタル推進委員」というものを設置するとしています。
(そこそこの地方であれば、パソコン教室もあったりするので、正直意味不な気はしないでもありません。←あくまで個人の感想ですが)
デジタル推進委員の概要としては
・任期は原則1年
・全国1万人以上を配置
・スマホやマイナカードの使い方を教える
というものになります。
〈独自〉政府の「デジタル推進委員」制度案判明 5月下旬から募集開始、高齢者ら活用支援 - 産経ニュース (sankei.com)
「デジタル推進委員」になるには?
現在の検討案からすると
・5月下旬から募集を開始
・募集は2万人規模
・本人や所属企業・団体がオンライン申請し、デジタル相が任命
・総務省の「デジタル活用支援推進事業」の講師向け講習の受講などが必要
・委員になるとSNSや名刺で使える電子画像のバッジを付与
・任期は1年。ただし自動更新あり
といった条件になるようです。
デジタル庁が公開している募集要項はこちら。
要件に該当するのは以下の方となります。
デジタル推進委員は、次のいずれかに該当する者から募集する。
(1) 国が実施する事業において、デジタルに不慣れな方に対し、デジタル機器・サービスの基本的な利用方法を教える・サポートする者
(2) 地方公共団体、経済団体、士業団体、ボランティア団体等の地域コミュニティの活性化を図る取組において、高齢者・障害者等に対し、デジタル機器・サービスの基本的な利用方法を教える・サポートする意欲がある者
(3) デジタルに苦手意識を持った方が取り残されないよう、地域で上記(1)又は(2)の事業や取組において行われる講習会・セミナー等への参加の呼び掛けを行う意欲がある者
給与は?
確か賃金を上げて新しい資本主義をするとした首相さんだと思いましたが、推進委員自体は無給になるようです。
ただ「無休で休みなく働かされる」ということはおそらくないでしょうから、「ブラックな仕事」ということでもないとは思われます。