食トレンドの予測は難しいですが、がんばって2024年に期待される傾向を予想していきましょう。
2024年食のトレンド予測は?
サラダ専門店はまだまだ躍進か!
都内のサラダ専門店ではにぎわっているところもあり、その勢いはまだまだ順調そうです。
ちなみに新宿某店で並んだら、次々と後ろに並んでくる人が。。。奥のイートインも盛況でした。
うちも食べましたが、普段食べない食材との組み合わせなどもあっておいしかったです。
有名どころのサラダ専門チェーン「WithGreen」は現在20店舗。20-40代女性が中心ですが、男性利用も多いそうです。
「サラダボウル」健康志向追い風 国産使用の専門店が好調 / 日本農業新聞 (agrinews.co.jp)
米国で新規上場したCAVAグループは、地中海料理のファストフードがウリだそうですが、目だつのは大きなサラダボウルです。
オーガニック専門カフェなどにも注目。こちらは米国のLive ALive。
冷食専門店にも注目が!
◆冷食専門店
イオンは、冷凍食品専門店「@FROZEN(アットフローズン)」を拡大中で、冷食利用はまだまだ広がりそうです。
◆ラーメンの無人販売
た冷凍餃子で人気の「餃子の雪松」が冷凍ラーメンに挑戦中。「日本ラーメン科学研究所」が急増しています。うちのほうの「餃子の雪松」にも設置されていたみたい。
◆冷食レストラン
2023年は冷食を自分でレンチンするスタイルの企画店舗「チン!するレストラン」が好評でした。
東京で盛況のうえ、大阪でも開催されました。
冷食スタイルのレストラン・専門店・自販機はもっとバリエーションが出てくるかもしれませんね。
ロボットレストランの拡大
人気ラーメン店でも営業しない日が増えたり、人気チェーンの店舗数拡大にブレーキがかかったり...と人手不足の影響が飲食業には特にみられます。
飲食店の倒産が増加しており、人で不足を理由に挙げるケースもかなり多いです。
となると、ロボットが調理師となるロボットレストランの拡大が見込まれます。
◆コーヒー
New InnovationsのAIカフェロボットroot C(ルートシー)は、アプリから注文しロッカーより受け取るというスタイルになります。
六本木グランドタワー 29F、泉ガーデンタワー 7F、マーチエキュート 神田万世橋、CIRCLES新橋 1F、CIRCLES西新宿 1F、東京ソラマチ ウエストヤード 2階3番地などにあります。
シンガポールのベンチャーCrown Digitalの全自動ロボットバリスタ「Ella」では、ロボットアームがコーヒーを入れます。JRの一部駅でも導入実験がなされました。
24時間稼働し、1時間に200杯のコーヒーを作るという働き者です。
◆中華
大阪王将でもTechMagicと共同で開発した調理ロボット「I-Robo」が導入されました。
◆パスタ
エ・ヴィーノ・スパゲッティでは、世界初のパスタ調理ロボット「P-Robo」によるパスタが食べれます。(東京都千代田区丸の内2-4-1 丸ビルB1F)
ただ口コミをみると、「パサパサ」「味がまとまってない」などの声もあります。
ん~、気になる~。
◆ピザ
Remy Roboticsのピザ調理ロボットでは、焼いたりカットするなどの複数アームが厨房のど真ん中を陣取って作業するというスタイルです。
Remyはスペインの会社。
調理ロボットでは中国発の企業も目立ちます。
こちらはキッチンロボットのBOTINKIT。
また、配達ロボットは、ガストなどでもだいぶ見慣れた風景になってきました。このへんはもっと増えそうですね。
ノンアル、低アル、ソーバーキュリアス人気は継続
ノンアルで ソーバーキュリアスな人たちの拡大はまだまだ続きそうです。
ソーバーキュリアスとは、積極的にノンアルを選ぶ方々のこと。下戸の方もいますが、翌日のことを考えてあえてノンアルを選んだりするライフスタイルです。
2023年は、従来よりもアルコール度数の低いアサヒスーパードライが登場。
出足好調となっています。
アサヒスーパードライ ドライクリスタルのお味は?スーパードライとどこが違うの? - カレーのゲーム攻略
サントリーもノンアルワインなど、ノンアルのラインアップを拡大しています。
他業種参入も増えており、スポーツメーカーのミズノはノンアルコールビアテイスト飲料「PUHAAH(プハー)」を発売しています。
代替食品は正念場へ?
日本でもパテに大豆ミートを使った代替食品は着実に増加しています。
しかしアメリカで代替食品の大手であるビヨンドミートは決算を下方修正。
2023年度上半期中のキャッシュフローの黒字転換は実現できませんでした。
「高い」、「おいしくない」などで代替食品を敬遠する人が増えている可能性も指摘されています。
ただでさえインフレですしね。
日本はともかく、海外では代替食品マーケットはそろそろ正念場となりそうです。
ビヨンド・ミートが2023年度第2四半期決算を発表 | 世界の3Dプリンターニュース「セカプリ」 (sekapri.com)
中国発の低価格コーヒーが上陸
中国で低価格コーヒーで躍進中のCOTTI COFFEE(库迪咖啡)が日本上陸。2023年には1号店として東大赤門店がオープンしました。
アメリカーノで100円?、クラシックコーヒーで300円?ぐらいのようです。
ただクチコミによればオペレーションはこれからといったところ。
中国ではわずか10カ月で5000店舗を展開したそうで、日本での展開がどうなるのか気になるところです。
急拡大の中国「Cotti Coffee」、日本上陸 低価格戦略で海外進出加速(36Kr Japan) - Yahoo!ニュース
減量薬の普及で食品購入が減る?
日本ではこれからになると思いますが、アメリカでは減量薬が普及し始めています。
イーライ・リリーの糖尿病治療薬マンジャロや減量薬ゼップバウンド、ノボ・ノルディスクのオゼンピックとウゴービなどが続々承認されています。
減量できる薬がでれば、安心して食べられるのでかえって食べる量がふえるんじゃないの?...という気もしますが、これらの薬は「食欲にブレーキをかけるよう脳に信号を送」るのだそうです。
つまり、食べる総量は減ることになります。
この影響で早くも一部食品会社では株価が下落するところもあるのだとか。
果たしてこの減量薬、日本でどのように食に影響するのか気になるところです。
やせ薬が変える感謝祭の食卓風景-食品会社は戦々恐々 - Bloomberg
クライマタリアン(Climatarian)な人が増える?
クライマタリアンとは、二酸化炭素排出量を計算。不必要な二酸化炭素排出量や過剰包装を伴う製品や食品を避けるという食のライフスタイルです。
今まではダイエットでカロリーを気にする人も多かったと思いますが、これからはCO2排出量を気にする人が増えるかもしれません。
エルニーニョが続けば、来年はさらなる猛暑になるとする人もいます。これだけ猛暑になるとCO2への意識は否が応でも高まりそうです。
やっぱり値上げ?
アメリカではそろそろインフレも一服。国内でも値上げ商品数は一服してきました。
しかしながら、2024年4月からはトラックドライバーの時間外労働の960時間上限規制がかけられます。
「働きすぎはあかん」というのはいんですが、ドライバー不足や物流の停滞などの可能性が高いです。結果、物流からもコスト高の圧力がかかりかねません。
このあたりの動向は気になるところ。
注目フード
他国で人気のフードを紹介します。日本でもブレークする...とかしないとか?
A2牛乳
日経トレンディの来年ヒット予測で10位にランクインしているのがA2ミルク。
牛乳というと、おなかが弱い人にはちょっと抵抗があるイメージです。
ところがA2型の乳牛のミルクはお腹へも優しいのだとか。
毎日飲むものだけに、市場も拡大しそうで、すでにオーケーでは取り扱いを拡大中とのこと。
ホットハニー
アメリカでヒットしているのがホットハニー!
「チリ入りのハチミツ」という調味料です。
甘いのに、辛さで舌がしびれます。
ピザやフライドチキンとの相性も抜群です。
テパチェ
コンブチャの次はこれ!といわれているのがテパチェ。
テパチェとは、メキシコ発祥の発酵飲料になります。
パイナップルの皮や未加工の黒砂糖から作られ、腸内にもやさしいドリンクです。
フランスのデザート(マカロン、 クレーム・ブリュレ)
2024年はパリオリンピックが開催されます。
フランスをテーマにしたデザートのキャンペーンなんかもありそうな気がします。
フランスのデザートといえば「カヌレ」などが有名。カヌレは、フランスのボルドー地方の伝統菓子です。
他にもマカロンや、
メルベイユや、
クレーム・ブリュレなど。
ケソンジュアク
韓国の餅菓子です。
大久保にも登場中。
ロティ
ロティとはサンスクリット語で「パン」のこと。インド、パキスタンなどでよく食べられています。
鉄板で焼いたり、バナナや練乳で食べたりします。
ダルバート
「がち中華」「がちインド」が注目され、そういう流れからも「がちネパール」にも期待です。
ネパールでは「ダルバート」というものがあり、ご飯にカレーやスープ、漬物やおかずを加えセットにした「定食」のようなものだそうです。
レストランでは、ネパーリ バンシャガル インドカレー さくら(東京都台東区上野5-23-11 B1F)、サンサール新宿店(東京都新宿区新宿6-13-8)などで食べれそうです。
ポキボウル
最近アメリカで注目なのがポキボウル。
早い話「丼もの」なのですが、日本の丼ものよりも見た目がカラフル。お寿司がカリフォルニアロールになったのと同じような感じです。
パネーラブレッドなどもメニューに加えており、逆輸入されてくるか注目です。
中東風ベーカリー
まだ店舗数は少ないもののTatte Bakeryは、中東風ベーカリーを提供。創業者はイスラエル生まれのツリット・オア。マサチューセッツなどに展開中。
参考:
The 11 biggest food trends for 2023, from hot honey to Korean corn dogs | National Geographic
50 Foods You Have To Try In 2023 - Food Trends For 2023 (delish.com)