2023年の食のトレンド予測です。
2023年のフードトレンド、注目点
コンビニフード
コロナ引きこもりの頃は、コンビニよりも価格の安いスーパーのほうが人気でした。
しかしさすが大手コンビニは、商品開発力が「ダンチ」です。
有名店監修のカレーやラーメンは出るは、スプラトゥーンのコラボカレー&ラーメンは出るは、...とまさにやりたい放題。
新たなトレンドフードがコンビニ飯から生まれやすくなっています。
2022年のセブンイレブンでは、カレーフェスに投入された「チキンビリヤニ」が話題となりました。「ビリヤニ」とは「インド風スパイシー炊き込みご飯」のこと。
2023年もコンビニ発のヒットグルメがたくさん出てきそうです。
価格では「ルー・ド・メール監修カレー」が税込810円まで行きましたので、2023年は更に強気な900円台、1000円台の商品が出るかにも注目です。
フェイクフード、フードテック
ビヨンドミート
TVでも大豆ミートを取り上げる機会が増えてきました。
植物由来のお肉のパイオニアであり老舗といえばアメリカの「ビヨンドミート」。
2022年にはいよいよ日本進出をスタートさせており、これから店頭でビヨンドミートを見かける機会が増えそうです。
特にビヨンドミートはU.S.M.Hと独占契約を締結。マルエツ、カスミ、マックスバリュなどおなじみのスーパーの店頭に並ぶことでしょう。
話題になるか、全然いまいちかどうなるのか気になります。
ビヨンドミートが日本市場進出へ|U.S.M.Hと独占販売契約を締結 | Foovo -フードテックニュースの専門メディア- (foodtech-japan.com)
もちろん日本勢も全く取り組んでないということはなく、例えば日本ハムが「培養肉」発表 量産化を目指す」として話題となっています。
オートリー
Oatly I the Original Oat Drink Company
2022年9月にはスウェーデン発のオーツミルクブランド「オートリー(OATLY)」が日本上陸。
オーツミルクが主力商品で、日本でもブームになるか注目されます。
ちなみにオートリーは米国のナスダックに上場しています。
植物由来のシーフード
大豆ミートなど、既存の食べものに似た食品づくりというトレンドは継続するものと思われます。
いわゆる肉類だけではなく、植物由来のシーフード食品といった分野にも拡大が期待されます。
ネスレからエビ代替が発売になります。
ネスレ、植物由来の卵とエビ代替食品発売へ ビーガン市場での展開拡大 | Reuters
AVANTからは培養魚。
Avant Meats - Finest authentic and nutritious Fish Products
日本人研究者、杉井重紀さんのインパクファット(ImpacFat)は魚の培養脂肪を開発。
魚の培養脂肪を開発するインパクファット|日本人研究者がシンガポールで挑戦 | Foovo -フードテックニュースの専門メディア- (foodtech-japan.com)
また、竹とイモで「マグロ風」など、バイオ技術ではないフェイクフードも増えそうです。
植物由来のアイス
米国スタートアップのエクリプスフーズは、牛乳ではなく「でんぷん」を組み合わせたアイスを製造。
代替食品は高くなるのがネックですが、エクリプスのアイスは低価格なのが売りのひとつ。
このように価格競争力のあるフードテックが結局は生き残るんじゃないでしょうか。
小麦高騰!で米レシピが増加
2022年はウクライナでの戦闘によって小麦価格がバク上がりしてしまいました。
それに比べると、米の方は在庫が多くてよりリーズナブルな価格で入手可能です。
小麦製品(パスタ、うどん、バーガー等)を、米や豆などで置き換える動きは2023年も引き続き継続するものと思われます。
ピザハットは2022年に期間限定で「ごはんピザ」をリリース。
おにぎりの進化系! ?ピザハットの「ごはんピザ」が意外とイケる!!(おとなの週末) - Yahoo!ニュース
他にも生米パンや、米の餃子の皮といった利用も進んでいます。
「米製品」はグルテンフリーという観点からも注目です。
今までは小麦は「遺伝子組換え」のものは選好されてきませんでした。
ところが昨今の干ばつによって、「乾燥に強い遺伝子組換えの小麦」の栽培に注目が集まるかもしれません。
開発しているのはアルゼンチンのバイオセレスクロップ(Bioceres Crop Solutions)という会社です。
現在オーストラリアでの栽培認可に取り組んでいます。
今後は更に米国進出にもはずみをつけたいとしています。
ソーバーキュリアスなライフスタイル
新しいライフスタイルとしても注目されているのが「ソーバーキュリアス」です。
ソーバーキュリアス(Sover Curious)はお酒を飲まない人たちのことを指します。
お酒が体質的に飲めない...というのとはちょっと違います。
「お酒を飲めるけどあえて飲まない」「ノンアルやモクテルのほうをあえて選ぶ」という人を指します。
ノンアルビールもだいぶ市民権を得てきました。ギネス、ハイネケンといった大手ブランドもノンアルを投入。
バーで「ノンアル」というのも決して珍しくなくなってきています。
このトレンドがますます拡大するのか注目されます。
ソーバーキュリアスな有名人は? - Windows11の教科書
注目のアジアンフード
アジアンフードは引き続き人気は継続しそうです。
ネタはまだまだたくさんあり、正直どれがヒットするかはまだ不明です。
米線
Tam Jai Samgor(タムジャイ サムゴー)Japan (toridoll.com)
丸亀製麺などでおなじみトリドールホールディングスでは、2022年初春に香港で人気の「譚仔三哥米線(タムジャイサムゴー ミーシェン)」を日本に出店しました。
米線(ミーシェン)は、米粉麺を用いたスープヌードルのこと。
出店当初は、かなり長蛇の列ができていました。
現在は恵比寿などに順調に出店しており、「米線」がエスニックフードとして定着するのも時間の問題。
引き続き要チェックです。
滷味
アヒルの首肉やモツなどを、八角や花椒(ホアジャオ)などの香辛料と醤油などで煮た食べ物。
見た目はなんですが、酒のつまみに抜群です。
アメ横などでもサーブする店が増えているそうで、要注目です。
上野アメ横「アヒルの首の肉」売る店が増殖中の訳 | 食品 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)
豆花
台湾で人気のスイーツ。
豆乳をゼリー状にかためたもので、トッピングにタピオカなどをあわせます。
お粥
年々増加中の「お粥)専門店。
ヘルシー、食べやすい、お米なら安い....などの好印象から、2023年も増えそうです。
イタリアン風などの変わり種や、本場中国・台湾風のお粥などに注目。
生煎包
「生煎包」は肉まんと餃子をミックスしたようなもの。
インリンさんがおすすめしてるから、絶対うまいに決まってます!
韓国おでん
「家事ヤロウ」では、なんとあの「チャン・グンソク」さんが「韓国おでん」を作ったりしてました。
日本でもっと流行ってもよさそうですが、はたして...。
エッグタルト、パイナップルパン
「JOY LUCK TEA HOUSE」の日本1号店が、2022年9月5日(月)に表参道に登場。
「JOY LUCK TEA HOUSE」では、「エッグタルト」、「パイナップルパン」、「香港ミルクティ」といった香港フーズを投入します。
「パイナップルパン」は、パイナポー入パン....ではなく、形状がパイナップルを思わせるようなメロンパン風パンです。
「エッグタルト」はマカオ、香港、中国、台湾などでよく食べられているタルト。
日本でもヒットするか注目です。
ココナッツジェラート
2022年6月にマレーシアのココナッツデザート専門店「サンカヤ ココナッツ」がオープン。
ココナッツジェラートは低糖・低カロリー・ビーガン食としても注目されます。
はたしてマレーシア勢力に注目は集まるか。
クァベギ
「クァベギ」は韓国のねじり揚げしたドーナッツ。
新大久保でも食べれます。
タンスユック
タンスユクは韓国風酢豚のこと。
ごはんのおともにもぴったりです。
チムタック
甘辛な春雨煮込。
辛いもの好きが選ぶ「辛い韓国料理」では堂々の1位となったピリ辛料理です。
ブーム加速する激辛グルメ 、「韓国料理」の新トレンドに注目! _小売・物流業界 ニュースサイト【ダイヤモンド・チェーンストアオンライン】 (diamond-rm.net)
チャドルバギ
チャドルバギとは「牛あばらの霜降り肉である”ともばら肉”」の韓国語です。
日本での認知度は、まだまだ低いです。
しかし最近では、テレビ朝日「くりぃむなんちゃら」にて「くりぃむしちゅーの有田さん」が大絶賛しています。
プリンクルパウダー
韓国でフライドチキンの味付けによく使われている魔法のパウダーが「プリンクルパウダー」。
チーズパウダー、オニオンパウダー、砂糖などが配合されており、唐揚げやポテトチップスなどにも使えます。
この手軽さは要注目。
注目のカレー
ビリヤニ
セブンイレブンの商品として知名度がアップしたビリヤニ。
2023年はビリヤニ専門店も増えてくる...かも?
だしカレー
スパイスカレーのブームの次は「だしカレー」?
あの「ほりえもん」さんが絡んだ新プロジェクト「カレーだしっ!」にも注目されます。
その他の注目トレンド
進化系グミ
グミといえば、その食感?が魅力で若い世代人気です。
進化系グミになると、見た目が大きく進化。ハンバーガーのようなグミまで登場しています。
このトレンドは続きそう。
冷凍食
コロナのすごもり時代に、さらに進化したのが冷食。
冷凍装置「凍眠(とうみん)」を使うことで、一般のレストランの料理もそのまま冷食として提供しやすくなりました。
TŌMIN FROZEN(トーミン・フローズン)のような冷食専門店も注目です。
セルフ食堂
コロナ以降は人手をかけないスタイルのお店もいろいろと増えてきました。
ロボットだと初期費用がかかりすぎるので、セルフでやってもらうのが一番カンタンです。
2022年10月には自分で茹でるという「うどん屋」さんまで登場。
これが成功すると次はなんでしょう。
盛り付けるだけならカレー屋さんもありそうだし、寿司だと衛生管理がちょっと面倒かな...。
2023年の一般的なトレンドはこちら。