楽天イーグルスに身売り説が出ています。
球団の勝敗は最悪、加えて親会社の楽天も資産切り売りが多いですから実現する可能性は思ったより高いかもしれません。
楽天イーグルスが身売り?
東北楽天ゴールデンイーグルスの『売却』説が出ています。
東北楽天ゴールデンイーグルスの『売却』が浮上 『ABEMAイーグルス』が誕生か|ニフティニュース
まず球団は現在最下位となり苦戦が続いています。
石井監督を非難する声が出てますし、GM時代そもそもBクラスを理由に監督を解任したという過去がありますから「自分はどうなんだ」という声が出るのは仕方のないところでしょう。
それだけならまだしも、親会社の楽天は、EC事業は好調なものの楽天モバイル事業で大赤字となっています。
公募増資したり、楽天銀行を上場させたりと、あの手この手で資金をかき集めていますが、肝心の事業の黒字化はずいぶん先になるためしばらく厳しい状態は続くはずです。
ヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタ選手の引退というのも気になるところです。
もし球団を買うならどこ?
親会社の規模感ですが、売り上げは
・中日新聞で 1,076億円
・DeNA で1,308億円
が最低ラインとなっています。
親会社売上ランキング、資金力からみた新しいプロ野球、新リーグ構想 - ウォッチング・ベースボール
加えて
・球団経営に意欲的
・何年も安定して経営してきた実績
・地元とのシナジー
...なども考慮されるものと思われます。
サイバーエージェント
報道では、サイバーエージェント社が候補として挙げられています。
楽天三木谷社長とサイバーエージェント藤田社長とは面識があることや、サイバーエージェント社が業績好調であること、またABEMAの映像事業とのシナジーが期待されることもあり可能性は低くはなさそうです。
ただ個人的には、サイバーエージェント社といえど「ウマムスメ」人気が落ちてきているところや、ABEMAが黒字化していない?こともあって、決して業績安泰とはいえません。
サイバーエージェントは連結売上高は7%増の7105億。ただし「ウマ娘」が失速し、ネットテレビは赤字ということもあって、純利益は前の期比42%減の242億円でした。
報道されているように、可能性は必ずしも高いとは思えません。
アイリスグループ
個人的に注目しているのはアイリスオーヤマです。
アイリスオーヤマといえば細かいところに目が行き届いたニッチマーケット家電などでおなじみの企業です。
仙台に拠点を構え、現在でも楽天ではスポンサーとして参加。
選手たちのユニフォームにアイリスさんのマークが付けられています。
アイリスグループの2022年度決算(12月)は、売上高7,900億円、経常利益率4.6%となっています。
アイリスグループ 2022年度決算速報|2023年|ニュース|企業情報|アイリスオーヤマ (irisohyama.co.jp)
規模感で言えば、アイリスグループとしてなら十分球団を持てるのではないでしょうか。
地元意識の高さからも、アイリスグループならファンは歓迎することでしょう。
アイリス自体もスポーツ機器の市場に参入し、面白い機器をだしてくれるかもしれません。
KDDI
KDDIは売り上げ5.24兆円(ソフトバンクは2023年3月期の売上⾼は5.9兆円)という、かなりの大手企業となります。
KDDI自体は球団経営に意欲的というニュースは聞こえてきません。
しかし楽天モバイルが苦戦しているのは、
・基地局増設の多額の資金がかかる(出費が多い)
・楽天モバイル会員数の伸びがかなり低い(入るお金が少ない)
...という2点に問題があります。
基地局では金がかかりすぎた上に、発注会社にがっつり金を抜かれるというミスも起きています。
ですのでもしKDDIが「楽天買収」までいかないにしても「楽天に多額の出資」など大型の支援策をするということになれば、少なくとも楽天モバイルの抱える基地局の確保という問題はなくなることになります。
その際には楽天は好調なECと金融事業にリソースを集中してもらい、「球団もKDDIがひきとる」というシナリオも十分に考えられると思います。
特にスポーツは5G時代の強力なコンテンツ。
KDDIにしてみれば、VRや自分でカメラを切り替えて視聴する5G時代の中継サービスのコンテンツとしても役立つはずです。
ZOZO
ロッテの買収に意欲的だったとされる前沢社長ですが、すでにZOZOは離れています。
ZOZO自体がヤフー、ソフトバンク系となっているため、第二の球団を持つ必要はないでしょう。
やまや
東北地方の売り上げの多い企業でフィルタリングしてみると、面白いのは「やまや」さんです。
酒チェーン店で、売り上げ1,500億円規模。イオン系となります。
本社所在地が仙台市宮城野区なので、球団経営に意欲があれば名乗りを上げたとしてもおかしくはありません。
またユニフォームには「やまや」さんのロゴが入っているので現段階でもスポンサー企業の1つになっていると思います。
球団参入については、酒類事業がマイナス(野球は子供もみるため)ととらえられなければ問題ないでしょう。