中国共産党全国代表大会は5年に一度開催されます。大会では、共産党のトップを選出します。
現在は習近平さんが2期務めており、通例2期までとされていた慣例を打ち破っていよいよ3期目選出となりました。
ここでは大会の開催年と投資パフォーマンスの関係などを調べてみました。
中国共産党全国代表大会とは
MG Motor UK Limited - Lowhill Lane, Longbridge - Chinese flag / ell brown
中国共産党全国代表大会は5年に一度開催される中国政治の一大イベントです。
アメリカで言えば大統領選挙に匹敵するものといえるでしょう。
1997年第十五回全国代表大会、
2002年第十六回全国代表大会、
2007年、第十七回全国代表大会、
2012年第十八回全国代表大会、
2017年第十九回全国代表大会
...と開催されています。
胡錦涛さん引退に伴い、2012年からは習近平さんがトップに選出。 通例2期という制約を打破し、2022年には習さんが3期目に入りました。
全人代とは?違いは?
毎年3月に開催され、日本でいう国会のような位置づけです。
「全人代」は毎年開催されています。
中国共産党大会アノマリーは?
中国共産党大会の年のパフォーマンス
こちらの記事によれば、党大会の年は平均の年よりは株価パフォーマンスはいいとされています。
全人代と中国共産党大会の違いと株価への影響、今年の注目議題 | F-Style Magazine
上海のインデックスを見てみると以下のようになります。
2002年の終値 1357.654053 17.5%
2007年の終値 5261.560059 96.7%
2012年の終値 2269.12793 3.2%
2017年の終値 3307.172119 6.6%
サンプルは少ないですが、中国の躍進は21世紀以降ですから、あまり前の年だと参考にならなかもしれません。
おおむねプラスな年が多いです。
中国共産党大会から1年目のパフォーマンス
2003年の終値 1497.043945 10.3%
2008年の終値 1820.805054 -65.4%
2013年の終値 2115.978027 -6.7%
2018年の終値 2493.895996 -24.6%
2008年はすさまじい暴落となりました。リーマンショックなどがありましたので、一概に中国だけの経済事情とはいえません。
ただ過去の傾向を見るとマイナスの年が多いです。
中国共産党大会から2年目のパフォーマンス
1999年の終値 1366.579956 19.2%
2004年の終値 1266.495972 -15.4%
2009年の終値 3277.138916 80.0%
2014年の終値 3234.677002 52.9%
2019年の終値 3050.124023 22.3%
総じてパフォーマンスはいいです。
なんか関係あるんでしょうか。
中国共産党大会から3年めのパフォーマンス
2000年の終値 2073.477051 51.7%
2005年の終値 1161.057007 -8.3%
2010年の終値 2808.076904 -14.3%
2015年の終値 3539.181885 9.4%
プラス2マイナス2と半々です。
中国共産党大会から4年めのパフォーマンス
2001年の終値 1645.970947 -20.6%
2006年の終値 2675.474121 130.4%
2011年の終値 2199.416992 -21.7%
2016年の終値 3103.636963 -12.3%
4年目、つまり党大会からは前年にあたる年となります。
2006年はプラスでしたが、意外に?マイナスの年が多いです。
ちなみに執筆時の来年にあたる2021年がこの前年の年となります。
サンプル数は少ないですが、2022年は党大会開催の年となり、いいパフォーマンスが期待できるかもしれません。
中国株、季節のアノマリーは?
中国株の月次リターンを見てみると、5月、6月、8月など初夏からはパフォーマンスが悪く、比較的欧米の季節性サイクルに近いのかなという印象です。
(ただインドは9月は高く、何か別の要因があるようにも思います。)
1月はインドや中国とも下げ、7月は中国やインドともかなりの上げとなっています。
中国で1月といえば、中国のお正月である春節の時期となります。
1月下旬の時期が春節となり、その時期は大型連休となります。
当然春節に向けて、民族大移動が始まります。
そこで、ある程度春節が始まる前に利益を確定する...ということが多いのかもしれません。
中国株であれば、1月の安値を狙っていくのも手かもしれませんね。