中国は人口ボーナスの時代が終わり、今後は成長エンジンが危ぶまれています。 一方、人口の成長。そして経済成長が見込まれる次なる経済エンジンとして期待されるのが、もう一つの大国インドです。 果たしてインド経済の未来は?インド株とはどんなものがあるのでしょうか?
インドの将来
Rajasthan . India / Nick Kenrick.. 今
後、人口の伸びという点では中国を超えることが確実なインド。人口でいえば、世界の最後の大国といえるかもしれません。
大国としてのポテンシャリティをなかなか発揮できませんでした。 しかし2014年にナレンドラ・モディさんが首相になると一気に期待が高まります。
このようなトレンドを先取りして、ソフトバンクなどた立て続けにインドへの投資を拡大させています。
BRICSという言葉を流行らせたジムオニールさんによれば、5年後、つまり2020年には世界第五位に躍進する可能性もあるといいます。 (参考:こちら >>。)
起業も盛んになってきており、ユニコーン企業の数でも世界3位へとなってきています。
インド、ユニコーン企業数で世界3位に躍進 科学技術相表明|インド科学技術ニュース|Science Portal India インドの科学技術の今を伝える (jst.go.jp)
インドのIT事情
SNSではフェイスブックがよく使われています。
ECではFlipcart(フリップカート)が有名です。他、アマゾン、Snapdeal 、myntraなど。
インドのメリット
人口増は続き今後とも成長が期待できます。
グーグルやマイクロソフトなど、世界的大企業のトップにインド人がばってきされ、存在感が高まっています。
その理由としては、科学の専門性と経営の両方に明るい人材が多いことなどが挙げられます。
ただし中国と違って、大企業後本国へ戻る...というよりは、そのまま現地でCEOというパターンが多いようです。
世界は米中冷戦となっていますが、インドは比較的中立を保っています。漁夫の利とはいいませんが、冷戦の影響からはうまく距離がとれるかもしれません。
インドの問題点
インドにはまだまだ課題が多いです。
インフラ整備や金融市場にはまだ成長途上です。 電力などが整備されないと、工場の拡大も難しいでしょう。ネット普及率もまだまだこれからです。
社会的にはカースト制度の名残りで社会的不平等がまだまだ強いです。 文盲率は、未だ非常に高いため、高品質な労働力の供給という点ではまだまだかもしれません。
中国と比べると、インドは旧イギリス植民地ということもあって民主主義が整備されていると思われるかもしれません。 ただジムロジャーズなどは、官僚主義が強すぎて、社会システムの硬直性を招いているとしています。
日本の株式市場で買えるインド関連
インド株式指数上場投信(1678)
インドの株式指数と連動するETFです。
スズキ自動車(7269)
インドとの取引の大きい企業を買うやり方です。
有名なのはスズキ自動車です。
インド4輪シェア4割弱を占めるほど。
ETF
ウィズダムツリー・インド・アーニングス・ファンド(EPI)
ウィズダムツリー・インド・アーニングス・ファンドは、インド投資では買いやすいETFです。
ボンベイ証券取引所に上場されている銘柄を主に扱っているため、無理にボンベイの証取に口座を作らなくてもこちらで十分かなと思います。
ETF保有銘柄としては、
- ハウジングデベロップメント、
- インフォシス、
- タタコンサルティング、
- ICICI銀行
などがあります。
執筆時現在で見ると、15-30弱ぐらいのレンジ相場のように見えます。 今後インドの発展にともなってブレークアウトしてくるかどうかが注目点でしょう。
iShares MSCI インドETF(INDA)
iSharesのインドETFです。 保有銘柄は、
- リライアンス(石油)、
- インフォシス(IT)、
- HDFC(住宅ローン)、
- ICICI 銀行、
- タタコンサルテンシー、
- ユニリーバ、
- Bajaj(金融)、
- Axis銀行、
- Airtel(通信)
など。
インドのADR
インドでは米国へADRがあるものがあり、楽天やSBIなどでは米国株と同じように買うことができます。
HDFC銀行(HDB)
インドの民間銀行。企業や中高所得者向けが多いです。
インドのADRとしては時価総額上位の企業となります。 日本ではSBIで購入可能です。
ICICI銀行(IBN)
インドの国内2位の商業銀行。
農村などの小口顧客の預金や貸し付けなども行います。
日本ではSBIで購入可能です。
インフォシス(INFY)
インドで有名な企業といえば、代表的なのはインフォシスでしょう。
インドの優秀な頭脳を集め、海外のIT系を中心としたアウトソーシングに対応。
アメリカで夜間のうちにインフォシスのほうで作業が進捗するというケースも。
日本ではSBIで購入可能です。
ウィプロ(WIT)
Wipro | Digital, Technology, Business Solutions
ウィプロもインドのIT業界を代表する企業です。 日本ではSBIで購入可能です。
WNSホールディングス(WNS)
インドのビジネスプロセス・アウトソーシングサービス企業です。
シフィ・テクノロジーズ(SIFY)
https://www.sifytechnologies.com/
インドの大手IT企業。クラウドホスティングの提供などを行っています。
日本ではSBIで購入可能です。
ドクター・レッディーズ・ラボラトリーズ(RDY)
インドの大手製薬会社。特許も多数保有しています。
胃腸、心臓血管、がん、小児科、皮膚科分野など各種処方薬、ジェネリックの製造を行っています。
メイクマイトリップ(MMYT)
インド最大のオンライン旅行サービス。
ヤトラ・オンライン(YTRA)
インドのオンライン旅行サービス。