ソフトによっては、入ってないとエラーになってしまう場合も多いランタイム。ランタイムとは何で、どう対処するか、についてまとめいてきます。
ランタイムとは?
ランタイムは、プログラムを動作させるための共通のエンジンです。
プログラム開発ソフトを使ってちょっとした小さいプログラムを作ったとします。
配布用ファイルを作成するときに、ランタイム(エンジン部分)も組み込むとファイルサイズが大きくなってしまいます。
しかしエンジン部分を切り離せるのであれば、ファイルサイズは小さくて済みます。配布にも便利です。
すでにパソコンにランタイムが入っている場合はすぐ動作します。
ランタイムがない場合は別途インストールする手間はありますが、一度やっておけば大丈夫です。
VisualC++で作ったソフトではVisualC++のランタイムが、ドットネットで作ったソフトは.Net Frameworkが必要です。
またアドビAIRのように、ウィンドウズやマックでそれぞれランタイムが配布されていれば、同じファイルが両プラットフォームで動作します。
不要なランタイムは削除していい?
ランタイムは一度入れておけば、対応した複数のソフトが動作します。
そのため、わざわざ削除せずにいれておいていいかと思います。
ランタイムをアンインストールした結果、動作しなくなるソフトが出てくるかもしれません。
VCランタイムは1つあればいい?
うちのPCをみてみると、2005でも同じのが2つあったり、2010でもx64,x86とあったりとしています。
同じものやOSのビット数的に不要なものは削除してもよさそうな気はします。
ただしどのランタイムがどのソフトから利用されているか、相関関係がわかりません。
そのため、消した後に特定のソフトが動作しなくなる可能性は否定できません。
しょうがないので、このあたりは触らぬほうがいいように思います。
ランタイムエラーとは?
ランタイムにおいて発生したエラーですが、原因は多岐にわたるためエラーメッセージなどが表示されていない場合は特定は難しいです。
必要なライブラリが見つからない(インストールされていない)、違うバージョンのランタイムがロードされた、...といったケースも考えられます。
ランタイムの場所は?
厳密には決まっておらず、それぞれのランタイムによって違います。
一般的には「C:¥Windows」や「C:¥Windows\System32」などがよくつかわれます。
ランタイムの種類は?
VisualC++
ウィンドウズのソフト開発環境VisualC++で作った場合の配布で必要となるランタイムです。
ただし年度別バージョンが配布されており、すでにある年度のラインタイムをいれてあったからといって動作しない可能性があります。
結構ややこしいです。
年代に応じたランタイムは以下ページより取得できます。
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/2977003/the-latest-supported-visual-c-downloads
.net framework
「.net framework(ドットネットフレームワーク)」では、再頒布可能インストーラが下記などから入手できます。
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=17718
Adobe AIR
アドビAIRの場合、同じウィンドウズ用ランタイム、マック用ランタイムが配布されているので同一ファイルで複数のプラットフォームでも動作します。
以下より入手できます。
RPGツクール
RPGツクールで作られたゲームを動かすランタイムです。
以下より入手できます。
https://tkool.jp/support/download/rpgvxace/rtp
他にもJavaランタイム、ACCESSランタイム、DirectXランタイムなど、いろんな種類があります。