テスラ、nVidiaなどテクロジーの最前線を走る企業がこぞって参戦している分野が人型ロボットです。高齢化による人で不足は各国共通の重要課題ですし、やはりそれを補うのはロボットになるのかもしれません。
ここでは、人型に特化したロボット開発メーカーや関連銘柄をまとめていきます。
人型ロボット開発メーカー・上場企業は?
ロボットメーカー
Tesla(TSLA)
人型ロボット「Optimus」を発表。
AIデーでの発言によれば、将来的な価格は2万ドル(約290万円)未満を目指しているようです。
nVidia(NVDA)
AIブーム最大の勝ち組となってきたのがチップメーカーのnVidiaです。
nVidiaはもともとゲーム用のグラフィックボードを開発してきましたが、現在はそのボードはAI開発に欠かせぬものになってきました。
nVidiaはロボットにも意欲的で、ヒューマノイド ロボット向け Project GR00T 基盤モデルを発表。
GR00T を搭載したロボットは、人の言語を理解したり、人の動作を見て真似るなどの高度な作業をこなせるようになります。
昔は「パソコンにインテル入ってる」でしたが、今後は「ロボットにnVidiaはいってるだ」となるかもしれません。
UBTECH Robotics(HKG: 9880)
人型ロボットでは特許数など、トップレベルを誇るロボットテック企業。
2023年12月29日、香港証券取引所へ上場しました。
Xiaomi(HKG: 1810)
2022年8月11日に開催されたライブイベントで、高さ177cm・重さ52kgの人型作業ロボット「CyberOne」を発表。価格は「60万元(約1200万円)~70万元(約1400万円)」になりそうです。
Xiaomiが1体1200万円以上の人型作業ロボット「CyberOne」を発表 - GIGAZINE
XPENG(XPEV)
EVメーカー。PX5という人型ロボットを開発中。
HONDA(7267.T)
HONDAのASIMOはなんと20周年!
すり足ロボットの先輩として一層頑張ってほしいです。
SONY(6758.T)
こちらもペットのAIBOでヒトではないものの小型ロボットのリーディングカンパニーでもあったソニー。
果たしてヒト型への参入があるのかないのか...、おそらくありそうな気もします。
ファンド
グローバルXロボティクス&人工知能ETF (BOTZ)
BOTZはその名の通りロボットや人工知能に投資するETFです。
現在のポートフォリオでは、ロボット技術には定評のあるABBやキーエンス、そしてAIチップのエヌビディアなどが対象です。
関連企業
ロボットは高度なモーター、センサー技術が必要。となるとやはり日本でも技術力の高いメーカーが多いです。
ファナック
ROBOT - 商品紹介 - ファナック株式会社 (fanuc.co.jp)
安川電機
産業用ロボット | 製品・ソリューション | 安川電機 (yaskawa.co.jp)
ロボット開発・非上場企業
Agibot(上海智元新創技術)
ファーウェイが「天才少年」として認定した彭志輝さん率いるロボットベンチャーがAgibotです。
「RAISE-A1」という人型ロボットを研究、開発中です。価格は20万人民元、約400万円ぐらいが目標です。
Agility Robotics
二足歩行ロボ「Digit」などを開発しているアメリカのロボットベンチャー。
2023年からは量産をすると発表。2024年から一部の顧客への発送をする予定としています。
人型ロボットを年間1万台生産できる世界初の人型ロボット大量生産工場が建設される - GIGAZINE
Apptronik
身長約170cmという人型ロボット「Apollo」を発表。
今後量産を進めるとしています。
価格未発表ながら、5万ドルぐらいではないかといわれています。
Figure.ai
OpenAIが500万ドル提供しているほか、一時は買収も検討したほどの企業がこのフィギュアAIです。
他にアマゾン創業者のジェフベゾスやエヌビディアなどもファンド経由でフィギュアAIに出資をしています。
ベゾス氏やエヌビディアなど、人型ロボット開発フィギュアAIに出資=報道 | ロイター (reuters.com)
人がコーヒーメイカーを入れることを学習したロボットのデモ。
Fourier Intelligence(傅利葉智能)
人型ロボット「GR-1」を開発しています。
Hugging Face
現在多くのAIのオープンソースが集まるサイトがハギングフェイスです。その様子は、まさにAI版のGithubといった感じです。
そんなハギングフェイスでは、元 Tesla のスタッフ・サイエンティストであるレミ・カデンとともに、新しいロボティクスプロジェクトを立ち上げます。
LLMを使ったAIやヒューマノイド型ロボットの開発に取り組むようです。
生成AI関連のHugging Face、ロボット開発に参入へ——Tesla出身の科学者がロボットエンジニアの募集を投稿 - BRIDGE(ブリッジ)テクノロジー&スタートアップ情報
Mentee Robotics
非上場。
モービルアイ創業者らによるイスラエル企業。
リアルなヒューマノイドではないが、2足歩行、2つの手を持ち、人間のタスクを代替してくれそうなロボットです。
2025年初に生産可能なモデルのプロトタイプ公開予定。
Sanctuary AI
非上場。
AI制御システム「カーボン」を搭載した人型ロボット「フェニックス」の開発・製造を行っています。
Unitree Robotics(宇樹科技)
Unitree H1 - Unitree's first universal humanoid robot
低価格の犬のような四足歩行ロボット「Unitree Go2」などを製造・販売しているUnitreeでは、人間型ロボットの「H1」の販売もすでに実現しています。
ビデオを見る感じでは、人の動きを軽量で最低限の装備で実現している印象です。
販売ページによれば、価格は15万ドル、日本円で2250万円!です。