アカデミー候補「パワー・オブ・ザ・ドッグ」は、個別のエピソードはじっくり丁寧に描写しているのに、肝心のストーリーはあえて語っていません。
そこでストーリーを他サイトがどう解釈しているか紹介します。
「パワー・オブ・ザ・ドッグ」、エンディングの真相は?
ネトフリ映画でアカデミー候補になっている映画です。
個人的な見た感想はこちら。
本作はメインストーリーはわざとぼかしてますので、他サイトのストーリー解釈の例を紹介しておきます。
ネタバレ含みますので、空けます。まだの人は本編を先にどうぞ。
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死の真相は?
ネタバレ含みますので、空けます。まだの人は本編を先にどうぞ。
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色々見てみて、こちらのサイトが結構わかりやすいと思います。
'The Power of the Dog' Ending Explained (thewrap.com)
参考にしつつまとめていくと...
映画の序盤では、炭疽菌が発生して牧場の牛が何頭も死んでいることが描かれています。ピーターは慎重に手袋をはめて、感染しないようにしていることが明確に描かれています。そんな彼が感染したということはおそらく他殺の可能性が高くなります。
フィルは、ウサギを追い払うために薪を運ぶ際に手を切りました。そこに炭疽菌が感染したことはおそらく明らかだと思われます。
さて、物語中盤、牧場の皮を母親が酔っ払って手放します。フィルはロープをくみ上げるための皮なくなるのですが、ピーターは自分で用意した皮をあげるよとしています。
エンディングで、ピーターはフィルが編んだロープを、手袋をしたうえで取り扱い、ベッドの下に置くシーンが描かれています。
こういうったエピソードから鑑みると、ピーターが炭そ菌に感染した皮をフィルに渡したことことから直接的(または間接的に)感染させることに成功。
エンディングではピーターがそのロープを回収してしまった...と考えると確かにつじつまが合うストーリー解釈となるかと思います。
(更新2022/2/28)
ラストショットでは、机の上に置かれた科学の本もうつっており、ピーターがその辺の知識をもとに行動したことが暗に示されているようです。
Jane Campion Shot a Different Ending for ‘The Power of the Dog’ – Here’s What It Was (thewrap.com)
フィルの問題について
ネタバレ含みますので、空けます。まだの人は本編を先にどうぞ。
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本編ではフィルの同性愛的な感情も大きなテーマの1つです。
小説「パワー・オブ・ザ・ドッグ」を書いたトーマス・サヴェッジの生涯も参考になりそうです。
彼も10代は牧場ぐらし。
カンピオン監督は、ピーターのキャラクターでは、サヴェージが自分自身をモデルにしていると思うと観客に語っています。
サヴェージは実際叔父にいじめられたそうで、その叔父さんは炭疽菌の毒で死んだそうです。
ただあくまで電柱の破片が原因だったとのことですが、ともあれサヴェージについて調べてみるともっと材料が出てくるかもしれませんね。
What is the ‘Power of the Dog’ About? Behind the True Story (decider.com)
とはいえ
ただ、いずれにせよはっきり映画上はストーリーが書かれていませんので、これらがすべて真相とする必要もないでしょう。