いい映画でもマイナーな作品は最近ネットでどんどん見れなくなってきています。そういうのをDVDで買いなおしたりしてるので紹介。
今回はニールジョーダン監督作品「プルートで朝食」をです。
「プルートで朝食を」とは?
「クライングゲーム」「モナリザ」「俺たちは天使じゃない」などを手掛けたニールジョーダン監督作品です。
パトリック・マッケーブ原作の小説『プルートで朝食を』を映画化したもの。ニールジョーダンではおなじみのテーマである「アイルランドとイギリス」という問題、そこに性的マイノリティの要素も絡むヒューマンドラマです。
ストーリー
教会の前に置かれたベイビー。
父も母も知らぬままパトリックは養子として育っていくが、男性ながら女性のようなしゃべり方やファッションを好む性格。
奇異にみられつつも、自分の生きたいように育っていく問題児。とうとう家を飛び出すことに。
気になるのは自分の母親である「幻の女」。ロンドンの町中に消えていった母親をみつけることがパトリックの念願でもあった。
そんなパトリックが出会うのは、祖国アイルランドの独立活動にいそしむ友人や妊娠を受け開けられない女友達、バンドマンに奇術師などなど。
はたしてパトリックは親に会えるのか。。。。
みどころ
なんとあのブライアンフェリーがちょっとしたエピソードで登場。似てるなーと思ったらやっぱり本人が出演していました。
他にもニールジョーダン・ファミリー?ではおなじみスティーヴン・レイもちゃっかり登場。
ただなんといっても主役のキリアン・マーフィーの演技がすごい。伝記をベースにした作品なだけに、本人が出演しているかのような存在感に圧倒されます。
面白い?
正直ニールジョーダンものを見たことがない人には、初見だとちょっとつらい作品。
...というのもニールジョーダンの映画には、イギリスとアイルランドの対立という時代背景がテーマにでてきます。
そのあたりを知らないと、なぜ武器がでてきて、なぜ爆破のような過激なことが起きているのかがストーリーとしてわかりにくいんじゃないでしょうか。
また、細かいエピソードを多用しているため、場面がどんどん変わっていきます。最初はかなりストーリーの流れを追うのがちょっと大変な印象でした。
それでもこの作品を支持する人が多いのだとしたら、キリアン・マーフィー演じるパトリックの「奇異に見られようと、おかしいと思われようと、結局自分は自分のスタイルでしか生きられない」...という生きざまに共感してしまうところにあるのでしょう。
ネットで見るには?
ほとんど取り扱いありませんが、今のところUNEXTさんでは見れるようです。