2019年も災害の多い年でした。こうなると異常気象が当たり前の気象となってきている感はあります。
2020年はネズミ年ですが、ネズミ年は災害は多いのでしょうか。地震回数の傾向や過去の災害などについて調べてみました。
ネズミ年の異常気象は?
干支と異常気象の関連性については以下参照ください。
2019年はイノシシ年でした。
過去にはカスリーン台風や伊勢湾台風といった大型台風がありましたが、2019年にも非常に強い台風が上陸しました。
事前予想を大幅に超える被害が出たことはまだまだ記憶に新しいです。
果たして2020年ネズミ年の傾向はどうなのでしょう。
ネズミ年は地震が多い?
過去の世界の地震回数を1800年以降の回数で調べてみました。
ネズミ年は平均13,845回で全体の8位でした。
多いのはイヌ年の20,748回になります。
逆に少ないのはイノシシ年の11,929回。
過去の傾向を見ると、地震は例年よりは少ない可能性はあります。
ただし、回数が少なくてもその少ない1回が巨大地震だったりするとダメージは大きいです。結局注意しないといけないことにはかわりありません。
ネズミ年の台風は?
単純に過去の日本での台風発生数を干支別に集計してみました。
1950年から2018年のデータをみたところ、ネズミ年は平均27回の発生です。
上位は「たつ」「み」「ひつじ」「いぬ」のそれぞれ28回です。
少ないのは「卯年」の23回です。
発生数の傾向でみてみれば、ネズミ年は台風の多い年といえます。
(更新 2020/6/3)
以下の記事によれば、実は温暖化の影響で台風の数自体は減る傾向になるそうです。
こうなると干支の傾向は関係なくなっていくのかもしれません。
ただしこれまた温暖化の影響で1つ1つの台風がは巨大化しやすいそうですから、被害自体が拡大していく可能性は増していると思われます。注意しましょう。
【最新研究】温暖化で台風は減る?(片山由紀子) - 個人 - Yahoo!ニュース
ネズミ年の竜巻は?
単純に過去の日本での竜巻発生数を干支別に集計してみました。
1961年から2017年のデータをみたところ、ネズミ年は平均16回の発生です。
干支別では第四位となります。
発生数の1位は「とら」「うま」の20回です。
全体から見れば中央値ぐらいですので、平均的な発生数といえるかもしれません。
過去のネズミ年の異常気象
地震では、近年の2008年の三陸地震がネズミ年の地震として記憶に残るところです。同じくネズミ年である1960年には三陸沖で大きな地震がありました。
三陸の方からすると、嫌な感じです。
また、ネズミ年には昭和南海地震・関東大震災の大きな余震が起きています。
台風ではイノシシ年のカスリーン台風に続いて、翌年のネズミ年にアイオン台風が関東へ上陸したことがありました。
2020年は今年のような令和台風の被害の再来にならなければいいなとは思います。
1924年
- 1月15日 丹沢地震 - M7.3。
- 7月1日 北海道東方沖で地震 - M7.5。
- 8月15日 茨城県沖で地震 - M7.2。
- 12月27日 網走沖で地震 - M7.0。
1936年
- 11月3日 宮城県沖地震 - M7.4。
1948年
- 4月18日 和歌山県南方沖で地震 - M7.0。昭和南海地震の最大余震。
- 6月15日 紀伊水道で地震。
- 6月28日 福井地震。
- 9月16日 アイオン台風で関東各地に洪水。
1960年
- 3月21日 三陸沖で地震 - M7.2。
- 5月23日 チリ地震津波。
1972年
エルニーニョ現象発生。
- 2月29日 八丈島東方沖で地震 - Mj7.0。
- 12月4日 八丈島東方沖地震 - Mj7.2。
1984年
夏よりラニーニャ現象発生。
- 1月1日 三重県南東沖で地震 - Mj7.0。
- 3月6日 鳥島近海で地震 - Mj7.6。
- 8月7日 日向灘で地震 - Mj7.1。
- 1983年12月 - 1984年3月 五九豪雪。
1996年
?
2008年
- 5月8日 茨城県沖で地震 - Mj7.0。
- 6月14日 岩手・宮城内陸地震 - Mj7.2 (Mw7.0)。
参考:
気象庁 | エルニーニョ現象及びラニーニャ現象の発生期間(季節単位)
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/bosai/tornado/stats/annually.html
Volcanic Data and Information | NCEI
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