他国の作ったゲームがアメリカで大ヒットということが増えてきました。韓国のイカゲームはもちろんのこと、「ルパン」というシリーズはフランスものとなります。
はっきり言って最初の40分まではこんなもんかぁといった感じで期待外れで面白くなかったです。が、それを乗り切るとがぜん面白い作品になります。
ルパンとは?
Watch Lupin | Netflix Official Site
世界的な怪盗であるアルセーヌルパンをモチーフにしたクライム・サスペンスといった作品です。
フランスの作品ですので、めちゃくちゃ金がかかってる....というアクション大作ではありません。
しかし演技やシナリオがしっかり作られていて、このストーリー感に慣れてくるとはまってしまいそうです。
2シーズンですが1シーズン5エピソードでメインストーリーは継続。なので1シーズン10エピソード的な感じのシリーズとなります。
今後シーズン3が登場予定です。
キャスト
オマールシー
いわゆるルパン役。
フランスの俳優でコメディアンでもあります。
「ウルフズ・コール」「最強の二人」などに出演しています。
ルパンではゴールデングローブへの候補にもなっています。
Omar Sy(@omarsyofficial) • Instagram写真と動画
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リュディヴィーヌ・サニエ
ルパンの元パートナー?
https://www.instagram.com/ludivinesagnier/
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スタッフ
監督
Louis Leterrier
Marcela Said
原案・脚本
George Kay
François Uzan
ジョージケイは「Criminal 」「Killing Eve」などを手掛けています。
インタビューによればジョージケイさんは、ネットフリックスからオマールシーを使ったルパンものという話があって、それをもとに本作の構想を練っていったようです。
Lupin Creator George Kay on How to Make a Global Hit - Goggler
感想は?
ネタバレのない感想
エピソード1の最初の40分はちょっと期待外れ。
ルパンが黒人ということでちょっと話題になったのかなぐらい。奪取計画は結構ずさんだしって感じ。
でもそれを過ぎると、がぜん面白くなります。
というのは、この作品、ストーリーにはかなり伏線が仕込まれていて、あとで「実はこうだった...」ということで伏線を一気に回収していきます。
ガイリッチーのデビュー作でクライムムービーの傑作「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」なんかの感じ?に近いかなと思います。
ざっくりあらすじ
ざっくりとだけふりかっておきましょう。
ネタバレ防止で少し開けます。
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オマールシー演じるアサンは、さえない清掃員。
借金返済のため、首飾り奪取を計画する。
清掃員へのチェックが甘いことを使って奪う計画だ。
ところが仲間は裏切って首飾りを奪っていく
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だが、実はすべてアサンが仕組んだこと。
仲間がもって行ったのは偽物で、アサンがすりかえていたのだった。
この首飾りは、アサンの父が盗んだとして自殺する事件を起こした因縁のある品。
アサンの真の目的は父の汚名を晴らすことだった。
ネタバレのある感想
ネタバレ防止で少し開けます。
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たとえば最初の奪取では、仲間がうらぎることも計算済。
すりかえた首飾りは清掃員の汚物として持ち出します。このへんも事前に伏線がはられていました。
エピソード2では、ウーバーイーツのような配達員で首飾り保有者に接触。その後警察との逃走劇でしたが、事前にアサンが電話をかけまくっているといった伏線がありました。
こうなってくると向こうの思うつぼ。
一見大したことのないところにたくさん伏線が隠されているので、それを緊張感もってみることになります。
さらにそれをうわまわる伏線の回収の仕方!
とはいえ、中盤以降はアサンの復讐劇が中心ストーリーとなり、時には煮え湯をのまされることも。
とにかくシナリオがよく練られている作品です。
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見ていて気になったのは、リュックベッソンへのオマージュ。
よく使われていたBGMの1つは、映画「サブウェイ」で最後にバンドが歌っていた曲だったと思います。
またエンディングで、「暗闇にまぎれてナイフをペリグルニののど元に当て、さらに暗闇に消えていくところ」とか、「消防士に扮して出口に出ていく」ところとかは映画「レオン」を思わせます。
なので、劇場の出口に出たところで撃たれて終わるんじゃないか...と、結構ひやひやしながらみてました。