電力需給ひっ迫警報が出ました。これは地震の影響で火力発電所に被害が出たためです。
電力需給ひっ迫警報とは?
3/21夜間、政府から「電力需給ひっ迫警報」なるものが発令されました。
東電管内(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県(富士川以東))で「電力需給ひっ迫警報」を発令。節電を呼び掛けています。
【速報】あす東京電力管内で電力不足のおそれ
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2022年3月21日
政府 初の電力需給ひっ迫警報
東京電力管内の家庭・企業など利用者に できるかぎりの節電を呼びかけ(NHKニュース)
関東は3/22は寒く、特に暖房が使われだす朝6-7時、午後4-5時には注意が必要です。
電力の使用率97%を超え、北海道のようにブラックアウトのような事態にならないともいえません。厚着して少し寒めの温度設定にしましょう。
原因は?
16日に起きた最大震度6強の地震で福島の火力発電所にも被害が出ています。
こちらからは関東へも送電されています。
・東北エリアに送電
原町火力発電所1号機(東北電力) 100万kW
新仙台火力発電所3号系列3-1号機(東北電力) 52.3万kW
相馬石炭・バイオマス発電所(相馬エネルギーパーク) 11.2万kW
仙台パワーステーション(仙台パワーステーション) 11.2万kW
・東京エリアに送電
広野火力発電所6号機(JERA) 60万kW
・東北エリア・東京エリアの両エリアに送電
新地火力発電所(相馬共同火力発電) 100万kW
3月22日は電力需給が厳しくなる見込みのため東京電力管内で節電のご協力をお願いします【需給ひっ迫警報】 (METI/経済産業省)
石炭を陸揚げする設備にも被害が出ており、発電所への石炭供給に支障がでることになります。
この施設の復旧にはかなり時間がかかるとしています。
福島の火力発電所、損壊相次ぐ 東電の供給力に打撃 | 河北新報オンラインニュース / ONLINE NEWS (kahoku.news)
東電の対応は?
すでに東電では、明日22日の電力需給について「非常に厳しい」との見通しを示しています。
温度を20度設定とするなど節電に協力するよう呼びかけています。
東京電力 あすの節電協力を呼びかけ 気温低下・発電所復旧進まず 電力需給「非常に厳しい」(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース
いつまで節電?
今回の警報は22日午前8時から午後11時までです。
警報は23日はまだ継続されるそうです。
23日午前11時解除となります。
ただし気になるのはいつまで節電が必要かということです。施設復旧には時間がかかるため、しばらくは節電に注意する必要があります。
寒い日がまた来れば、再び暖房需要で厳しい状況が続きかねません。
幸いなことに22日をすぎれば、もうちょっとすればしばらくは暖かいようなのでちょっと安心です。(追記:ただ23日は22日ほどではないものの寒さは残るとのこと)。
2週間予報は以下サイトでみれます。
関東・甲信地方の2週間天気 - 日本気象協会 tenki.jp
各電力の状況は以下で確認できます。
電力会社・電力使用状況(電力需給)グラフ | エレクトリカル・ジャパン - 発電所マップと夜景マップから考える日本の電力問題 (nii.ac.jp)
その後の経過報告
(更新 2022/3/22 14:00)
グラフのリアルタイム供給量では東京103%、東北98%となっています。
(東京が100%を超えているのは、企業の自家発電での利用を含んでいるため)
(更新)
午後8時以降、東電、東北電管内で200万-300万戸に停電の恐れがあるそうです。
今のうちに電池の確保、ラジオや懐中電灯、炭や電池ストーブ、スマホの充電はしておきましょう。
東電、東北電管内で200万-300万戸に停電の恐れー午後8時以降 - Bloomberg
(更新 2022/3/22 20:00)
はにゅうださんの会見などもあってか東京は89%へだいぶ落ち着きました。
おそらく今晩停電はなさそうです。
ただ東北電力はまだ100%となっており、東北の方は気を緩めず節電をしておきましょう。
(更新 2022/3/22 22:00)
本日の停電の恐れはなくなったと発表されています。
しかし明日は22日ほどではないもののまだ寒いようで、引き続き警報は継続となります。
「本日中の停電のおそれは解消」 電力需給ひっ迫警報は現時点では継続 経産省(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース
(更新 2022/3/23 10:37)
本日11時解除となります。