ネトフリで「三体」のドラマ化が決定している劉慈欣さん。彼の短編小説『流転の地球』を映画化したのが「流転の地球」です。
迫力満点の反面、展開が早すぎてややついていくが大変でした。
「流転の地球」とは?
劉慈欣さんの短編小説『流転の地球』を映画化したネットフリックス作品。
2019年製作です。2時間。
日本語吹き替え話で字幕対応のみとなります。
「流転の地球」は面白い?
ネタバレのない感想
まったく予備知識なくみたので、映像の迫力や大胆なストーリー設定などに結構びっくりさせられました。
ただ話が壮大すぎて、2時間でまとめ切れているかというとちょっと微妙。
1シーズン10エピソードぐらいのドラマの総集編を見せられた...といわれてもそうかぁと納得する人も多いのではないでしょうか。
個人的には及第点かなあと思いますが、たまにはちょっと余韻に浸るような部分がないと見る側からは大変なところもあります。
ざっくりあらすじ
ネタバレ若干あるので少し開けます。
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太陽の膨張などから、地球中にエンジンを配置して地球自体を離脱させるというプランが実行に移されている。
地上は寒冷化し、人々は地下都市に住んでいる。
しかし木星付近まできたところで、木星の重力の影響が予想外に強く、各地のエンジンが停止してしまう。
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整備工の少年リウは好奇心から地上へ行くが違反がばれて拘束。しかし重力の影響か施設は崩壊。その後、エンジン再開のために着火石を運ぶ舞台に協力することに。
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各地のエンジンが復興しやっと地球を動かせるかと思いきや、時すでに遅し。
万事休すかと思われたとき、リウは奇想天外な解決策を思いつく...。
ネタバレのある感想
映像は、CGやセットも思いのほかよく作られていて迫力満点です。
SF小説の場合力技で設定を推し進めることが結構できると思うのですが、映画となるとディテールもきっちり描かないといけないので大変だったと思います。
結果的には成功はしていると思う反面、ボリュームが2時間では足りない感じ。
本来なら、リウが精神的に成長する過程みたいなのがメインストーリーであったほうが映画としては成立しやすいと思います。
また、誰が何のためどう動いているかついていくのがちょっと大変。結果、悲劇的なシーンであってもそんなに感情移入できていなかったり....て感じはします。
今後「三体」のドラマ化が控えてますので、そのあたりがどう解消されるか気になるところです。