ニパウイルスのワクチンは現在ありません。そこでベンチャーなどが開発を進めています。どんなものがあるか紹介します。
ニパウィルスとは?
ニパウイルスは、パラミクソウイルス科ヘニパウイルス属に属するウイルスで、主な自然宿主はオオコウモリ(フルーツバット)です。
1998年から1999年にかけて、マレーシア、シンガポールで初めて流行が発生し、ブタが介在宿主となって人へ感染が広がりました。
近年は、バングラデシュやインドでも報告されており、特に南アジア・東南アジアで流行が確認されています。
感染は主に、感染動物(豚など)の体液や気道分泌物との接触、またはオオコウモリの唾液や尿による食品汚染によって起こります。ヒト同士でも密接接触で感染が広がる可能性があります。
症状は発熱、頭痛、筋肉痛、嘔吐などで、重症化すると脳炎や呼吸器症状が表れ、意識障害やけいれんを伴うことがあります。
潜伏期間は約4~18日(報告によっては最大45日)です。致死率は流行時期や地域によって異なりますが、40~75%と非常に高いです。
現在、ニパウイルスに有効なワクチンや特効薬は開発されていません。
ワクチンは?
ワクチンはありませんが、現在以下のようなワクチンが開発中です。
米国に本拠を置くバイオ企業Public Health Vaccines(PHV)では、ワクチン(PHV02)を開発。
臨床試験はいまのところ好調のようです。
日本では、東京大学医科学研究所などが主体となり、 CEPI (感染症危機対策連合)の支援を受けて、麻疹ウイルスをベクターとした組み換えニパワクチン(ニパワクチン)などの開発が進めています。
ハムスターやサルなどの感染モデルで完全な防御効果が確認されています。
参考:
ニパの流行ホットスポットでの人体試験のための新しいワクチンが設定されました |CEPIの


