メリオイドーシス(Melioidosis)は類鼻疽菌の感染による病気です。
メリオイドーシスとは?
メリオイドーシス(Melioidosis)は、日本語訳すると「類鼻疽」のこと。
類鼻疽菌(Burkholderia pseudomallei)による感染症で、ひとや動物に感染します。
日本では国内での感染事例はありませんが、海外で感染し帰国してから発症する事例が報告されています。
ベトナムで感染し、帰国後に発症しています。
IASR 31-4 類鼻疽, Burkholderia pseudomallei, 輸入感染症, ベトナム, 菌分離
アメリカではアライグマに感染。
細菌混入のアロマスプレーを使用した人とペットが死亡|ワールドペットニュース|ペット大好き!
また、香港動植物園では猿が死亡。すでに10匹以上がメリオイドーシスで死亡しています。この細菌はサルの生息地付近の土壌に由来する可能性が高いと当局は述べています。
Twelfth monkey dies in Hong Kong zoo amid mystery bacterial outbreak | The Standard
感染経路は?
類鼻疽の主な感染経路は土壌や地上水との接触感染です。
粉塵の吸入や飲水などによることもあります。
通常、メリオイドーシスに感染してから潜伏期間を経て、1~4週間で症状が出ます。ただ、中には数ヶ月から数年後に発症した例もあるそうです。
類鼻疽の初発症状は発熱や頭痛など。肺感染症のような症状となります。
ただ、重篤な敗血症性ショックを生じやすいという特徴があります。適切な治療を行わないと、発症48時間以内の致死率は90%に達する可能性があります。
ワクチンは?
今のところ、まだないようです。