2050年問題をまとめていきます。
- 2050年問題のまとめ
- 抗生物質耐性により2050年までに3900万人以上が死亡
- 2050年 2世帯の半分が1人暮らし!
- 2050年 世界の水不足は2050年までに倍増
- 2050年までに若者の約40%が近視になる可能性
- 2050年 中国が経済ナンバーワンの国家となる
- 2050年 可処分所得が半分になる
- 2050年 海洋エネルギーが普及する
- 2050年 中国が世界経済の3分の1をしめる
- 2050年 コーヒーやワインが飲めなくなる
- 2050年 日本の6割、無人地域になる
- 2050年 アメリカ人がみんなベーガンになる
- 2050年 すべてのエネルギーが再生可能エネルギーになる
- 2050年 インドネシアが1500もの島を失う
- 2050年 インド経済が世界一になる
- 2050年 暑さで亡くなる人の数が倍増する
- 2050年 世界のがん患者が2700万人に達する
- 2050年 世界の再生医療が15兆円規模になる
- 2050年 アフリカの人口が2倍になる
- 2050年 名古屋、ニューヨークが海に沈む
- 2050年 他人の脳をハッキングできる
- 2050年 ナウル、キリバス、マーシャル諸島がなくなる
- 2050年 シンガポールが世界一裕福な国になる
- 2050年 ロボットとの結婚が合法化される
- 2050年 世界の水害被害が現在の約170倍になる
- 2050年 世界の都市人口が70%を占める
- 2050年 韓国の人口が2割減る
- 2050年 死海が完全に干上がる
- 2050年 フクシマ原発,完全閉鎖される
- 2050年 真夏日が2倍になる
- 2050年 平均寿命が100歳になる
- 2050年 宇宙エレベータが建設される
- 2050年 コーヒー生産量が4割減る
- 2050年 ドイツの人口7500万人を割る
- 2050年 温室効果ガス排出量が半減になる
- 2050年 サンゴが絶滅する
- 2050年 肉食がなくなる
2050年問題のまとめ
抗生物質耐性により2050年までに3900万人以上が死亡
スーパーバグとして知られる抗菌薬耐性病原体。
2021年に世界で約500万人の死亡をひきおこし、2050年までに1000万人に増加する可能性があるとされています。
2050年 2世帯の半分が1人暮らし!
身寄りがなく1人で暮らす高齢者が急激に増えるという推計を国の研究所がまとめました。
それによれば2050年には全ての世帯に占める1人暮らしの割合がおよそ45パーセントにのぼるとのこと。つまり2世帯のうち半分は一人暮らしということになります。
参考:2050年に「1人暮らし」は全体の約45%に 「身寄りがない」1人暮らしの高齢者が急増 国立社会保障・人口問題研究所の推計
2050年 世界の水不足は2050年までに倍増
UNESCOによれば、水不足は年々深刻化しています。
「水不足に直面する世界の都市人口は、2016年の9億3,000万人から、2050年には17億人から24億人へと倍増する可能性がある」と予想。
ますます水不足に苦しめられる人々が増えるであろうことを警告しています。
参考:world-water-day-global-water-scarcity-to-double-by-2050-unesco
2050年までに若者の約40%が近視になる可能性
中国の中山大学(Sun Yat-Sen University)らの研究より。
Nearly 40% of Young People Could Be Shortsighted by 2050 : ScienceAlert
2050年 中国が経済ナンバーワンの国家となる
このころまでに中国が経済力でナンバーワンとなります。
ただアメリカも順調に移民を増やしていけば2098年には首位奪還となるようです。
いずれも不確実性はありますが、このような予測もあるということで。。。
参考:Poor Countries Are Running Out of Time to Get Rich
2050年 可処分所得が半分になる
高齢化はもちろんのこと、国際収支も黒字国から赤字国へ転換することによる影響は、今後の日本には多大なインパクトを与えます。
結果として悪性インフレになる可能性もあります。
鈴木亘氏の試算によれば、今の制度のまま社会保障給付を増やすと、2025年には国民負担率は50%を超えるといいます。
そして、2050年には可処分所得が、現在のほぼ半分になるといいます。
2050年 海洋エネルギーが普及する
エコなエネルギーが求められています。
石油などの資源にはピークの可能性もあります。
原発では、事故の場合の影響の大きさ。
そして何よりも廃棄物の保存に長期間かかります。
注目されているもののひとつは海洋エネルギーです。
潮流・波力・温度差によって発電します。
将来的には、海洋エネルギーが発展し、2200万世帯分のエネルギーを作り出すまでになる可能性を秘めています。
2050年 中国が世界経済の3分の1をしめる
オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)のウォーレンホーガンさんの予測より。
それによれば、2050年に中国GDPの世界経済に占めるシェアは3分の1になるといいます。
アジアの経済は世界の半分の規模を占めることになります。
予測通りアジア経済の拡大は日本にとっても恩恵が期待できます。
同時に経済協力や経済拡大が政治的な安定にもつながってくれるといいのですが。
2050年 コーヒーやワインが飲めなくなる
異常気象は、人間だけに影響するのではありません。動物や植物にも多大な影響を及ぼします。
このまま変動が続けば2050年までに、コーヒーやワインが飲めなくなるかもしれません。
他にピーナッツやチョコレート、クラフトビールや魚。そしてもちろん水の供給も危うくなるかもしれません。
参考:Climate Change Will Probably Ruin These 9 Delicious Foods By 2050, So Brace Yourselves
2050年 日本の6割、無人地域になる
高齢化と小子化。この進行はなかなか食い止められません。
その結果、空き家の増加なども問題になってきました。
このまま人口減が進めば、無人の地域も大きく増えることになりそうです。
無人の地域は、現在約53%。しかし、2050年になると、日本の国土の約6割が無人になるといいます。
これは、国土交通省による試算です。
ただし、無人化によって、より荒廃するのか。それとも無人化がかえって豊かな自然資源の再生という結果になるのか。どのような結果になるのか注目されます。
参考:日本の6割、無人地域に
2050年 アメリカ人がみんなベーガンになる
ベーガンとは、乳製品や動物性食品を食べない人をあらわします。
菜食主義者ーベジタリアンが、より厳格に食品を制限しているといったイメージでしょうか。
一時期ベーガンだったナタリーポートマンが、「卵や乳製品を食べたい」が故にベジタリアンに戻ったという、分かったような分からないようなエピソードもあります。
一般の人がベジタリアンの制限が大変そうと思うのに対し、ベジタリアンからすればベーガンの制限が大変そうと思う、というレベルなのかもしれません。
さて、アメリカ人がいずれみんなベーガンになると考えている人がいます。
Kathy Stevensさんで、
・肉の消費が減っている
・スーパーなどでベーガン向け食品が増えている
・レストランでベーガンに好意的なところが増えつつある。
・ベンチャーなどがベーガン向けのスタートアップに投資している
などの理由を挙げています。
現在アメリカのベーガンは3%ほどなので、100%になるとは考えにくいです。
しかしながら、1940年代?の人に、「未来ではタバコを吸わない人が主流です」といっても理解されないように、予想もしなかったことが起きるのが「未来の醍醐味」ともいえそうです。
参考:America could be vegan by 2050, says lady totally out of touch with America
2050年 すべてのエネルギーが再生可能エネルギーになる
すべてのエネルギーが再生可能エネルギーになることは、人類にとっても大きなチャンレジであることは間違いありません。
化石燃料の場合、CO2や大気汚染の問題をはらみます。
原子力でも、核のゴミの問題はつきまといます。
ただし、太陽光、風力、水力などの再生可能エネルギーは、高コストや発電の安定度などでまだまだ問題を抱えています。
現在でも世界的には十数パーセントでしかありません。
ところが、Solutions Project による研究では2050年までにすべてのエネルギーが再生可能エネルギーになることは可能だとしています。
もちろん、ただただ努力なしに自然にそれが達成されるということではなく、いろんな問題を解決しつつ、目標に向けて邁進する必要がありそうです。
2050年 インドネシアが1500もの島を失う
地球温暖化が進展しています。温暖化の影響で、異常気象が多発。竜巻や洪水、場合によっては地震の頻発を引き起こします。また、海面上昇も大きな脅威になっています。
インドネシアのように、多くの島々からなる国家にとっても大きな問題です。
ある予測によれば、温暖化に伴う海面上昇によって、インドネシアが1500もの島を失うといいます。
参考:Indonesia risks losing up to 1,500 islands by 2050
2050年 インド経済が世界一になる
中国がこれから高齢化を迎えるのに比べ、これから人口拡大による人口ボーナスを迎える国としてインドが注目されています。
インドには、官僚主義やインフラの不足、カースト制度などの弊害がまだまだありますが、それでも人口拡大をテコに成長するのかどうか注目されます。
シティプライベートバンクとナイトフランクによるレポート、 Wealth Report 2012によれば、2020年までに中国がアメリカを越えて世界一になる一方、インドは2050年までに世界一になる可能性を指摘しています。
2050年には中国は $80.02 trillion(約8000兆円)なのに対し、インドは$85.97 trillion(約8600兆円)規模に成長。
一方、アメリカは$39.07 trillion(約4000兆円)規模であるといいます。
参考:India to become worlds largest economy by 2050: Report
2050年 暑さで亡くなる人の数が倍増する
「今世紀半ばには暑さが原因で死亡する人が全国的に二倍以上に増える」...そんなシナリオが三村信男・茨城大教授率いる環境省の予測チームから発表されました。
温暖化がどんどん進んだ場合のシナリオということです。
これによれば、亜熱帯の果樹が東京近辺で栽培されるようなことになる可能性も指摘されています。
温暖化のみならず高齢化も進んでいることでしょうから、お年寄りの脱水状態や熱中症の増加なども心配されます。
脱水度をチェックするウェアラブルコンピュータが必要になってくるかもしれません。
2050年 世界のがん患者が2700万人に達する
国際がん研究機関によれば、2050年には2700万人ががんを患います。
そして1750万人が死亡すると予測しています。
なお、高齢化進展で抗がん剤需要は加速度的に増えるとして日本企業は積極的にがん領域でのM&Aを行っています。
参考:米医療改革が日本企業に変革迫る、商機は予防-アンチエイジングも
2050年 世界の再生医療が15兆円規模になる
「国内外の再生医療の周辺産業の将来市場規模予測」によれば、世界の再生医療は2050年には15兆円規模になるといいます。
国内でも1.3兆円規模に。
2050年 アフリカの人口が2倍になる
Population Reference Bureauによれば、アフリカの人口は、2050年には現在(11億人)の倍増以上となる24億人になるといいます。
最も成長率の高いニジェールでは一人当たり7.6人の子供を産んでいます。
参考:Africa's baby-boom: Population to double by mid-century
2050年 名古屋、ニューヨークが海に沈む
米大学の研究チームが2050年までの海面上昇危険度を調査。
広州やムンバイ、コルカタ(インド)、グアヤキル(エクアドル)、深せん、マイアミ、天津、ニューヨーク、ホーチミン、ニューオーリンズなどが水没の危険度が高いといいます。
日本からは名古屋が20位にランクイン。
参考:世界水没危険都市ランク、名古屋がワースト20! 日本から唯一
2050年 他人の脳をハッキングできる
my brains - let me show you them / Liz Henry
脳科学とコンピューティングの進歩によって、2050年までに実現しそうなこと。
●記憶を外部デバイスに保存
●新しい知識を脳へ移植
●テレパシーのようにメッセージを送信
●ロボットボディの制御
●誰かの心にハッキングして進入
参考:5 Things You’ll Be Able to Do With Your Mind by 2050
2050年 ナウル、キリバス、マーシャル諸島がなくなる
ナウル、キリバス、マーシャル諸島、ヴェネツィア、コスラエ島 (ミクロネシア連邦)、北極・南極、カーテレット諸島 (パプアニューギニア)、ソロモン諸島、キリマンジャロの氷河など。
参考:2050年までに消滅してしまうと予測されている美しい場所15選
2050年 シンガポールが世界一裕福な国になる
シティバンクの推測より。
2050年に裕福な国は、シンガポール,香港,台湾,韓国,米国の順になるといいます。
参考:シティバンク、2050年時点の「世界一裕福な国」ベスト5発表!! 1位~4位をアジアが独占するも日本はランク外
2050年 ロボットとの結婚が合法化される
オランダのMaastricht大のDavid Levyさんは、2050年までにロボットとの結婚が合法化されることになるだろうとの予測をしています。
参考:Forecast: Sex and Marriage with Robots by 2050
2050年 世界の水害被害が現在の約170倍になる
英科学誌ネイチャー・クライメート・チェンジに掲載された記事によれば、洪水や高潮などの水害による被害総額が2050年に170倍になるといいます。
2050年 世界の都市人口が70%を占める
国連の推測より。
ちなみに2010年は50%、1800年は3%。
参考:By 2050, 70% Of The World’s Population Will Be Urban. Is That A Good Thing?
2050年 韓国の人口が2割減る
統計庁の人口シミュレーションによる。
2050年 死海が完全に干上がる
Dead Sea, man reading / Arian Zwegers
異常気象や温暖化などによって地理的な異変が起こっています。
氷が解ける地域がある一方で、水が干上がる場所も増えているような感じもあります。
さて、インディアタイムズの記事によれば、死海が干上がって行き2050年には完全になくなる可能性を指摘しています。
参考:Dead Sea may dry out completely by 2050
2050年 フクシマ原発,完全閉鎖される
2050年 真夏日が2倍になる
Sol Sun 太陽 Sole Zon सूरज Ήλιος Soleil Sonne Солнце
地球温暖化がこのまま進むと、2050年ごろでは、真夏日が50日程度、熱帯夜は30日程度になるかもしれません。
2050年 平均寿命が100歳になる
医療の進歩により、高齢化革命が進行します。
2050年には先進国での平均寿命100歳となり、仕事の引退は85歳になる可能性があります。
(ハリーデント著、大恐慌より)
2050年 宇宙エレベータが建設される
アーサーCクラークの最後の小説といわれた(実際には最後ではない)「楽園の泉」で描かれたのが宇宙エレベータ。
軌道と地上をエレベータが結ぶというものです。
これで資材の運送などがかなり利便性が向上させることができます。
それから月日は流れ、日本の大手建設会社、大林組が2050年までに宇宙エレベータを作ると発表しました。
宇宙と地球が、ケーブルエレベータによって繋がれることになります。
参考:大林組、2050年までに宇宙エレベータ造ると発表(動画あり)
2050年 コーヒー生産量が4割減る
2050年までにメキシコ及び中米に於けるコーヒーの生産量は現在の2/3にまで落ち込むという予測があります。
温暖化でアラビカコーヒーを自然栽培しているコーヒー農園は2080年までになくなっているかもしれません。
果たしてドトールやスターバックスはその時まであるのでしょうか。
参考:【コーヒー好きに悲報】地球温暖化により、2080年までに世界中のコーヒー農園が消滅するかもしれないと判明!! 英研究
2050年 ドイツの人口7500万人を割る
ドイツの人口減少が続き、2050年の頃には7500万人を割り込むという予測があります。
ドイツでも高齢化が進んでいます。
2050年 温室効果ガス排出量が半減になる
世界の温室効果ガス排出量を半減へにすることが目標に掲げられています。
2050年 サンゴが絶滅する
温暖化の進展により、世界のサンゴ礁、2050年までに絶滅の恐れがあるといいます。
海水温上昇や海の酸性化による影響は、深刻なものがあります。
2050年 肉食がなくなる
人口が増加しているが、全ての人々に必要な食料を生産するだけの分な水がないと想定されます。
魚の絶滅などの事態も想定され、人々は草食が中心にならざるを得ないかもしれません。