すでに実行している人も多いのですが、うちでも一部サイトをはてなブログからワードプレスへ移行を試してみました。
SEO的な目的というよりは、今後移行したいなぁと思った場合のための予行演習という位置づけです。
データ自体は割合すぐ持っていけましたが、ワードプレスのカスタマイズは慣れてないので結構時間がかかりました。
はてなブログのデータをワードプレスへ
はてなから「独自サイトでワードプレス」に移行するには、
1、記事データの転送
2.ワードプレスのカスタマイズ
3.はてなからのリダイレクトを設定
と大きく分けて3ステップになると思います。
以下順番に見ていきましょう。
記事データの転送
うちではエックスサーバを利用しており、エックスサーバ内においてあるサイトへワードプレスをインストール。
そちらへデータを移動させました。
データ移行方法などは、こちらのサイトに丁寧に手順がまとめられています。
移行後に「設定>パーマリング」を「/entry/%postname%/」にします。
また、データ移行後は、サムネイル画像表示に「auto post thumbnail」プラグインを入れます。このプラグインは設定で「Generate Post Thumbnails」を押しておく必要があります。
ワードプレスの変更
ワープレはがっつり使ったことはないので、やり方を調べるのに手間取りました。
以下調べたことです。次回の移行に備えて、メモ書きしておきます。
テーマの変更
どのテーマがいいか調べるのは時間がかかりそうなので、ひとまずデフォルトの「twentyseventeen」を使います。
これはレスポンシブ対応なので、急いで変更する必要はないとは思います。
そのままだとイマイチなので、せめてヘッダ画像ぐらいは入れ替えました。
ブログアイコンを変更
「外観>カスタマイズ>サイトの基本情報>サイトアイコン」へ512x512以上の画像をアップ。これでfaviconをセット。
メニューを追加
メニューを追加する場合、「外観>カスタマイズ>メニュー」から追加。
CSSを追加
カエレバなどのCSSの記述を追加します。
今回は外部ファイルの指定ではなく、CSSの記述が各ファイルに必ず書かれる状態にするのが目標です。
実行するには、まず「外観>カスタマイズ>追加CSS」を表示。
説明を閉じれば、あとはCSSをそのまま書いて公開します。
これで無事反映できましたが、テーマを変更・更新する場合に書きなおす必要があるかもしれないので注意しないといけません。
トップページで全文表示させない
初期設定だと、ブログのトップページで記事がすべて全文表示になります。
これがいやで、最初の数文字に抜粋した形にしたかったです。
修正方法はこちらの記事を参考にしました。
WordPressの投稿一覧で記事を抜粋表示にする方法 | nobbi LABO
わからなかったのは、ワープレの設定画面でどこを直していいかわかりませんでした。
どうやら設定画面ではなく、ファイルを直接開いて修正ということのようです。
FTPファイルで「wp-content > themes >」から利用しているテーマのディレクトリにある「index.php」を開きます。
すると「 get_post_format」の個所があるので「excerpt」へ修正することで実現できました。
ウィジェットを追加
「外観>ウィジェット」より「カスタムHTML」を選び、「お問い合わせ情報」などを追加しました。
「人気の投稿」を表示させるため、プラグイン「WordPress Popular Posts」をインストールしました。
参考:
サイト内人気記事をランキング順に表示できるプラグイン「WordPress Popular Posts」
グーグルアナリチクスを追加
いろいろ見た結果、コードを追加するだけであれば「YS Simple Google Analytics」が一番シンプルでした。
参考:Google Analyticsのタグをただただ埋め込むだけのWordPressプラグインを公開しました | よしあかつき
広告を追加
特定の広告コードをワードプレスに入れるようにする場合、
・プラグインを入れ記事位置を書き込む方法
・PHPを編集してコード挿入スクリプトを書き込む方法
...などがあります。
いろいろ見て一番楽そうなのが「Ad Inserter」というプラグインでした。
これは、プラグインに広告のコードを挿入し、表示位置を指定するだけであとは自動でやってくれるというものです。
例えば「after content」にしておくと、記事終わりのところに自動的に入れてくれます。
日本語化されていませんが、挿入位置をしていするだけなので、適当にやって気に入った場所に入るのを確認すればよいです。
広告の背景色を変更
広告によっては、余白が黄色などで表示されます。
これは、テーマで「ins」要素の背景色が設定されてしまっているためで、これを追加CSSで変更しておくとなくなります。
CSS例「ins.adsbygoogle { background: transparent !important; }」
参考:
AdSenseの広告の周りに黄色の背景が表示される理由と対処法 - ブロギングライフ
スパム対策
ワードプレスは利用者が多いだけにスパムも多そうです。
「設定>ディスカッション」で、コメント設定をします。
コメントはオフにするか、もしくは「コメントの手動承認を必須にする 」をオンにしたほうがいいと思います。
エックスサーバの場合、コンパネにワードプレスのセキュリティ設定があり、「国外からの投稿遮断」などがあります。基本はオンになっていますが、一度確認しておくとよいでしょう。
高速化
PageSpeedInsightでみてみると、ハテナからワープレへいって劇的に早くなる...とうものでもないようです。
対策としてはキャッシュ化する「WP Super Cache」をいれることなどがあります。
それでも若干早くなるのかな程度だとは思います。
はてなからリダイレクト
最後にはてなブログからリダイレクトをかけます。
するとはてなブログのほうへアクセスしてから、自分のサイトのほうへ転送してくれます。
通常htaccessでリダイレクトするのですが、はてなの場合はjavascriptから転送させる手順をとります。
以下のようなスクリプトで転送可能です。
<script type="text/javascript"><!--
var domain = "移転先ドメイン";
var path = location.pathname;
var url = domain + path;
location.href=url;
// --></script>
SEO的に大丈夫か?という方もいるかもしれませんが、javascriptによる転送であっても検索エンジンはリダイレクトとちゃんと理解するようなことがどこかに書いてあったと思います。
参考:
今後移行するかもしれない場合の準備
地震に台風、大雨に大雪と、まさに一寸先は闇。
先日の北海道の巨大地震では、さくらインターネットのサーバセンターが石狩にあるため、停電で利用不可になる危険性もおきました。
このように何かの時にはサイトを安全なサーバにもっていける体制をとることは、結構大事になってきます。
一度テストサイトで試しておく
記事数の多いサイトやメインサイトを移行に失敗するとショックもでかいです。
先に記事数10ぐらいの小さいサイトを移行して、手間や時間を把握しておくのがいいと思います。
リンク名を今から気を付ける
はてなブログ利用時に、以降の場合で面倒なのが個別のリンク名です。
普段から「/entry/○○」のようにしていると、設定から一括して変更できます。
今後移行の予定がある場合には、リンクをこのような形式に統一しておくとやりやすくなります。
移行先を用意しておく
あらかじめ独自ドメイン、独自サーバを用意しておきましょう。
エックスサーバが結構人気ですが、うちでもエックスサーバへ来てからは大きな障害はいまのところ1度もありません。